前日、ガソリンを入れに行ったスタンドのアンチャンがフロントガラスのヒビ割れを見て
「高速であんまり飛ばすとアブナイですよ」と言ったけど、もう交換の手はずをとってるし 筋が1本も2本も同じだと3時起きして第三京浜から環八、関越を沼田で降り、
途中の赤城高原saで朝飯代わりの天麩羅蕎麦食って尾瀬戸倉に滑り込めば、鳩待峠行き5時半の始発バスのサイゴの一人に間に合い、一番後ろの席に「どうぞお父さん、ここあいてますよ」とオバサン三人組に案内されて ようやく一息。
バスに30分ほど揺られて着いた鳩待峠には まだ雪が積まれていて サブっ!
ヨコを歩いてたオジサンが 「あそこの温度計を見たら5度でした・・・」
歩道にはほとんど雪がなく、山の鼻まで50分の下り。
山に行くのに、最初から下りというのはあまり経験がないけど 下りだから足は快調に動く。
左手に まだ雪の残る至仏山が見える。
昨日のオークスは、軸に買った1番のアルマヴェローチェが2着に残って馬連2,470円。
フロントガラスの自己負担金に5000円も足りないけど、まあ来週はダービーもあるしな。
アルマヴェローチェは1枠一番からポンッと出て、道中はじっと前のほうの好位置で抑え、勝負どころの4コーナーを廻ってもまだガマン・・・今だ!
と言うところで岩田がムチを入れるとスルスルと抜け出して勝ったと思ったけど・・・最後は外国人騎手にしてやられ。
まあ馬連なんだから2着に残ればジョウデキで、岩田もやるときはやるんだ。
オレもバスの最後尾の席だったから一番あとにバスを降り、徐々に先行する一団を追い抜いて、
日当たりのよさそうな斜面にショウジョウバカマと、
イワナシ。
小さな実は梨の味がするそうだ。
木道が雪に覆われていたのはここだけだったが、快調に前を追い抜いて ついに先頭集団。
って、ここで競争してどうするってなもんだけどな。
オッ、第一水芭蕉発見。
奥に雪が見えて、なかなかのもんだな。
ふきのとうも芽を出して、45分ほどで山の鼻到着。
ビジター・センター前の木にナマナマしいクマの爪あとが残って・・・いるんだ。
まだ朝の7時、何度も尾瀬には来てるが まだ行ったことのなかった植物研究見本園まで 鹿柵を開けちょいと足を伸ばせば、
燧ケ岳が雲の上に姿を現わして、この角度もいいな。
ここ数年のアヤメ平の方からの周遊も 途中の橋が落ちていて通行止め、今日はヨッピの吊橋まで行って帰ってくる予定で、
まだ時間が早いから、この見本園には人っ子一人見当たらず聞こえてくるのはカッコーにカエルの鳴き声だけ。
周回して 尾瀬ヶ原のメインロードに戻り
川辺に咲く水芭蕉を愛でながら、
しかし この木道も相当にガタがきてるな。
よそ見して歩いてたらアブナイぞ。
昨日、相当降ったのか水没しているのもあり、
池塘には まだ氷が浮かんでる。
向こうは至仏、振り返って見た図だ。
木道の脇にワタスゲのツボミ。
尾瀬ヶ原の、牛首から竜宮に向かう途中にある下ノ大堀川の おなじみの絶景。
向こうに見える燧ケ岳。
6年前に例のうるさい連中と水上高原でゴルフをやり、一人だけその晩も泊まって翌朝ホテルから出ていた鳩待峠行きのバスに乗りこの光景を見て、あの山に登ってみたいと思ったのが尾瀬との付き合いの始まりだった。
燧も至仏山にも登り、アヤメ平も ここんとこ毎年のように訪れている。
竜宮の名前の由来となった場所。
アワが立ってるところから水が勢いよく吸い込まれて、反対側に噴出している。
リュウキンカも咲き出し、
花言葉は「必ずくるシアワセ」
ダービー、来いよ!
アヤメ平方面からの道にちょいと踏み込んで、至仏山をバックに一枚撮り、
ヨッピ吊橋方面に左折、しかし平らだけど狭い木道と言うのは案外に疲れるもんだな。
杖、というかストックもいつものように2本持って来て 1本は突けるがもう1本は狭い木道からはみ出すので 杭の上に見当をつけて付くが 外れるとヨロッ!
左手正面に遠くなった至仏を見ながら コンビニの梅おにぎり。
アッ、いるよ~。
木に登ってるクマ発見。
近くに行ったら 妄想だったけど。
ヨッピの吊橋。
童話の主人公の名前みたいなヨッピってなんだ?とちょっと検索するとアイヌ語で集まるとか叫ぶというイミらしく、ヨッピ川を遡行すれば川上川、猫又川、上ノ大堀川、下ノ大堀川、沼尻川と尾瀬を流れる多くの川が集まった支流へと分かれてるんだと。
吊橋をちょっと渡った先の風景。
水辺にネコヤナギ?
一本のダケカンバが良い景色になってる池塘に、逆さ燧がかろうじて映り、
こちらの小さな池塘には 逆さ至仏。
両方とも、思い着いたときに登っておいてよかった。今は あのころのようなモチベーションは湧かないもんな。
アカハライモリも・・・
昼近くになってくると、10人以上の集団何十組とすれ違って そのたびに一人一人にいちいちオッス、チワッとアイサツを交わし、
沼田のセブンで買ったリンゴのバウムクーヘンを食べて、さあ帰りのサイゴの登り。
しかしフシギなもので あれほど疲れていた足がよく動いて、今日初めての登りだから?
エッジが効いた雪。
エンレイソウを観て、鳩待峠から戸倉までのバスに乗り、
駐車場直ぐの戸倉の湯は、600円と今時にしては安めの料金。
小さな湯だが露天もあって、地元らしきジーサンが一人浸かっていた。
帰りもブンブン、第三京浜に入ってもヒビ筋は1本のままで
32,257歩か。
結構歩いたもんだな。