大本命のドゥデュースが出走取り消しで大混戦の有馬記念。
この頃は、持ってった有り金は全部はたかにゃ気が済まないという自分の性格がやっとわかってきて、1万ポッキリと電車賃に昼飯代しかポケットに入れずに出かけ 桜木町の場外馬券売り場で喜寿にひっかけて7枠の馬から・・・
真向かいの鮨屋のまえにシルクハットに燕尾服という「悲しき口笛」の舞台衣装で立ってるのは美空ひばり。
場外馬券売り場は、子供の頃のひばりが歌っていた横浜国際劇場跡地にある。
そのまま喜多川歌麿と東洲斎写楽を世に出した浮世絵の版元 蔦屋重三郎の時代の浮世絵や錦絵が展示されてる馬車道のハズレの神奈川県立歴史博物館まで行こうとするが、生来の方向音痴、丁度店前に出てきた酒屋のオジサンに親切に教えてもらったが、
なんかアヤシイ通りに踏み込んで、今度はチラシとティッシュを配ってたネ~サンに聞いても もう一つハッキリしない。
大きな通り出て、次はパンをかじりながら信号待ちの兄ちゃんに聞くと、「馬車道のどこに行きたいんですか?」
県立の歴史博物館だといえば、パンを口にくわえたままスマホを検索して教えてくれて、「歩くと遠いですよ、10分くらいかかりますよ」
よほどジジーに見られてるな。
やっと辿り行いた博物館、年寄り料金100円払って中に入り、いろいろな展示をやってるのでとりあえず一番上の4階まで上がって そこにいたオジサンに浮世絵の展示はどの階でやってるのかと尋ねると
「それは2階です」・・・・・・・・・・・・
ウンッ?なんか似たような顔立ちだけどと、胸にぶらさがったネームプレートに顔を近づけて見ると モリオじゃね~か!
こっちもマスクしてたから名乗りを上げてやっと オ~~~ッ!
2年ほど前に何十年ぶりかで会って、ここでボランティアの解説員をやってると聞いて何回か訪れたがやっと会えたな。
無給なんだろ?えらいもんだね~。
「家でじっとしてるよりは、ゼンゼンいいよ」
浮世絵そっちのけで ペリーが来たあとにお台場に設置されたというカノン砲のまえで リュウヘイにも送ろうと記念写真。
芥子の花に蜻蛉、牡丹には蝶が飛び 横に狂歌が書いてある『虫撰』という素晴らしい浮世絵をちょろっと眺め、
博物館のまん前の蕎麦屋「味奈登庵」で
海鮮掻き揚げ蕎麦、暖かいの。
出窓の向こうに博物館の石段が見える。
冬至の風呂は柚子湯。
今夜はアッタマってあとは明日、当たるのを待つばかりだな。