我が家で一番の別嬪さんの椿に春雨が降りかかり、
キバナカタクリは 健康そうな葉を伸ばしている。
春蘭がやっと花を開き、形がお婆さんのホッカムリやお爺さんのヒゲに見えることから別名をジジババ。
だけど春先に、他の蘭に先駆けて咲くこの花にもう少しマシな名前を付けてもバチが当たらんと思うけどな。
去年までは一緒に動物園だ、ドーナッツだと出歩いてたマゴが最近はサッパリ寄り付かず、ちょっとチョッカイを出せば「ウッセ~な、ジジー!」
このまえ小学校を卒業したお姉ちゃんは「仲、いいね二人」と冷やかすけど、
それでも お小遣いをせびる時だけは近寄ってきて「600円ちょーだい」
「どうして600円だか知ってる?」
とお姉ちゃんに聞かれ わからんと首を振ると「プリクラ代だよ」
前に八景島のシーパラで撮って よほど楽しかったらしい。
じゃ、明日プリクラ撮りに行くか?と水を向けると 小さくうなづいて 行く?
聞いてたナニが「えっ 行くの?」と驚きながら 「気を付けなさいよ、どこにあるか知ってるの?」
「どんなポーズで撮るか考えてるの だけど絶対一緒に撮らないからね、外で待っててよ」と言いながら着いた横浜駅西口の五番街。
ざっと調べて行った1階にクレーンゲーム機がずらっと並んでるビルに入り、制服の女店員さんに プリクラはどこにあるのか?と聞けば 一瞬間があって・・・えっ、ここじゃないのか?
連れてるマゴに目をやってすぐに そこの地下一階です。
指差された階段を降りようとすると、「エレベーターもありますが・・・」
ダイジョウブと階段を降りると、女子高生らしき 3,4人の団体が騒いでいて 壁に「男同士の入場お断り」の張り紙。
イミがわからんけど、コッチは男女だからな。
どれにする?とマゴを促すが、どうもイメージと違ってるらしくしり込みするばかり。
そのうち「上に行って クレーンゲームしよう・・・」
「シマエナガだ」
詳しいな。しょっちゅうやってるのか?
「もう100円、チョーダイ。」
オマエ、自分のお小遣い持ってこなかったのかよ!
こんなの獲れるワケないだろ?お金がいくらあっても足りないぞ。
「プリクラやったと思って・・・」
フザケタやつだな。
ア~惜しいとか言いながら、結局500円も使わされて、なんのタメに出てきたのやら。
帰りの坂道で、傘もささずに「グリコ」をやりながら帰って お姉ちゃんに報告すると
「あんなの獲れるワケないでしょ」と一蹴されていたが、まあこっちも久しぶりにマゴと二人連れ、一番楽しんだのはオレか?