昨夜は、ふたご座流星群が流れるピークだというので 3年生のマゴに一緒に見ようと誘っても 「いい」。
流れ星が光ってるあいだに 願い事を言うと叶えられるんだぞ。
オマエ 願い事、ないんか?
「じゃ、スマホに撮っといて」
ヨコで聞いてたナニが ハイッ!と手を上げて、
「じゃ私、どこでもドアが欲しい!」
このご時勢に、1千億よりドラエモンかよ。
「だってそれがあれば、銀行の金庫だって入れるじゃない」
さっきまでTVでやってた「明日に向かって撃て!」に影響されすぎだろ。
主題歌のバート・バカラックの「雨に濡れても」がいい感じで流れ、実在した銀行強盗、ポール・ニューマンのブッチ・キャシディーとロバート・レドフォードのサンダンス・キッドは、度重なる列車強盗や銀行強盗でお尋ね者になってスゴ腕の追跡者達に追われ、”南米のボリビアではゴールドラッシュだ”というブッチの言葉に、サンダンスの恋人も連れて三人の逃避行の西部劇。洒落たセリフが満載で、何度見ても良い映画だった。
列車を襲ったあと サンダンスはブッチに、
「馬に鞍をつけて女でも探しに行くぜ」
「うまく見つけろよ」
「俺はえり好みしないよ。賢くて可愛くて楽しくておとなしくて優しくて上品で愛らしくて気苦労がなければそれで十分さ」
サンダンスには、キャスリン・ロス扮する女教師のエッタというかわいい女性がいるんだけどな。
”雨に濡れても” のメロディーがバックに流れる有名な自転車のシーンは、男二人に女一人というフシギな三角関係の「突然炎のごとく」と同じようなシチュエーションでとても印象的。
サンダンスの恋人を当時出始めたばかりの自転車のハンドルに乗せ 早朝の牧場を一回りして戻ってくると彼女が、
「先に出会ってたら私たち付き合ってた?」と聞き、
「一緒に自転車に乗ったら もうオレたちはいい仲さ」
部屋から寝ぼけまなこで出てきたサンダンスはそれを見て
「なにしてんだ?」
ブッチが「恋泥棒さ」と言うと
「もってけ!やるよ・・・」
平凡な女教師の毎日に飽きたらずにボリビアまで付いて来た彼女も「あなたの死ぬところを見たくない」といってアメリカに帰ってしまい、サイゴはいよいよ追い詰められた二人。
それでも次はオーストラリアに行こうぜと相談して、「英語が通じるし銀行が多い、それに女性に持てる」
ボリビアの銀行は、教師の彼女に教わったスペイン語に苦労しながら襲ってたからな。
「よし、そうしよう」
軽口を叩きながら二人は両手に拳銃を持ってボリビアの軍隊に囲まれている外に飛び出し、ストップモーションのthe・end。
今日は、76歳の誕生日。
マゴ達が手作りしてくれたケーキで祝ってくれて、いまさら何か欲しいとか願い事は?
この年だし、まあ、せいぜい5パットしないように、ドラバーが枠内に飛んで、もう少し飛距離が出て、ヨセはピンにからんで、新ペリは隠しホールに当たって、有馬記念も当たって、ついでに年末ジャンボ当たって、山じゃ迷子にならないように、みんな元気で過ごせりゃ、それで十分さ。