港の見える丘公園のわきにある神奈川近代文学館で 井伏鱒二展をやっていて、そこに近頃新発見された 井伏が佐藤春夫に宛てて太宰について書いた手紙が展示されてるとニニに教えてもらったんじゃ行かないわけにはゆかず、

 

 

 

9時半開館だというので、イヌのサンポも兼ねて丘公園の花をひとまわりしてから一人入館。

 

 

 

問題の手紙は 太宰が鎮痛剤として使用していたパピナール中毒がひどくなり、師匠であった井伏が佐藤春夫とも相談して精神病院に入院させた前後のいきさつが「私たちが太宰をだまして入院させたと憤慨している」とか、「太宰の妻も面会できない状況になっている」などと、当時の様子が生々しく綴られている。

 

 

 

周囲の親切を被害者意識丸出しで捉える太宰に「当分のあいだは面会に行かない」と佐藤に報告してる手紙だが、佐藤春夫は当時新設された芥川賞の選考委員をしていて 受賞させて欲しいと懇願に訪れた太宰に確約したような返事をしたが裏切られたと小説にまで書かれ大憤慨したが、井伏と同じで太宰の才能を高く評価していた。

 

 

そうして、この手紙の前後のいきさつが 太宰の代表作ともいえる「人間失格」につながったとみられているという。

~館内は撮影禁止につき NHKの画像より~

 

 

 

井伏鱒二展であるから たくさんの作家たちとの交流の手紙やハガキ、趣味の釣りや将棋のことなどいろいろが展示してあったが ヤッパリ弟子の太宰とのやりとりに目が行く。

 

 

 

太宰が書いた文には 「井伏さんは旅上手。旅行に出かけるときには釣竿を持ち きちんと計画的にやり過ごして 人生もそうやって、きっと花札でも”降り時”が上手なんだろう」と自分とは正反対?の 風貌からして生真面目そうな井伏を持ち上げてる。

 

 

 

井伏が太宰の葬儀の席で 仏壇の前に座って弔辞を読み上げたウシロ姿の写真もあったが 短い弔文も展示され 自分にはないその傑出した才能をほめ、危ういながらもうまくやってくと信じてたがと言って 「左様なら」と結ばれていた。

サイゴのほうは師弟の距離が少し離れていたようだったが この席で井伏は号泣したという。

 

 

 

丁度うまい具合に雨が上がっていて、

 

 

 

ヒガンバナを見て、

 

 

 

噴水のところで待ってるというイヌのところに駆けつけると、

 

 

 

めざとく見つけたイヌが駆け下りてきて、涼しかったからよく歩いたよ。

帰りのクルマの中で「ウンコした?」と聞くと、したよ。

 

 

 

捨てた?

「持ってるわよ、匂わないでしょ。匂わない袋に入れてるから」

そうは言ってもな~~・・・

 

 

 

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