もうお彼岸も近いというのに、種を播いたのが遅かったひまわりが少し柔らかくなった日差しの中で咲いてる。

 

 

 

こちらのヤブランは涼しげだが カワイソなのは右端にちょこっと写ってる丸いレンゲショウマのツボミ。

7月頃から姿は見えてたが 暑さにやられて黒く立ち枯れたのが多数。これだって花が開くのかどうか。

キレンゲショウマはツボミのまま黒くなって全滅したからな。

 

 

 

朱いヒガンバナも咲き出して週末のお彼岸には 故郷信州で昨年亡くなった叔父の一年祭。

先月、初盆会に行ったばかりなのにまたまた出かけて、今度は 飯田市民の山と親しまれている風越山に登ってこよう。

小学6年になれば学童登山で登る山なのに、オレは4年の時にこちらにでてきてしまい登ってなかった。

 

帰郷するたびに見上げ、そろそろ登っておかないと一生登れなくなると 初めて登山靴なるものを買って登ったのが8年前の春の彼岸の時。思わぬ雪に苦戦しながら頂上に立ち、大感激しながら ちょっと下ったところにあるという 飯田名誉市民第一号の詩人 日夏耿之介の石碑を探しに踏み跡のない雪の斜面を あちこち降りたがわからずに 又の機会にしようと思ったまま8年も経ってしまった。

 

家の近くのいつも遊び場にしていた愛宕神社のすぐ脇に小さな新しい家が建って、そこに名誉市民になったエライ人が移り住んでると聞かされていたが ある日、ヨコを通ったときに開いていた窓をのぞくと 気難しそうな眼鏡をかけたジーサンが畳に正座し小さな机の前にちょこんと座って本を読んでいて 後年ネットでいろいろがわかるようになって来た頃、どんな詩を書いてたのかとちょっと気になって探してみたことがあったが「咒文」「黒衣聖母」「轉身の頌」など 解説によれば自らゴスィック・ローマン詩體と称す高踏的で荘重幽玄な詩風であり、その神秘主義的な象徴詩は他に類をみないと・・・

 

 

 

「噫 黑色は 虚空にひとつ萌えてゐる無名の難艸だ
なんぴとが這厮を瞻たの邪」
(日夏耿之介 「黑色」 より)

 

読み方さえわからない難解すぎる詩だけど、小学生のときにちらと見た横顔と妙にマッチして フシギにおかしかった。

 

 

山に建っている石碑には

「秋風や 狗賓の山に 骨を埋む」と刻まれてるそうで、狗賓とは天狗のこと。風越山には天狗が住むと言われていて、そこに死んだら骨を埋めると・・・やっぱり どれだけ偉くなっても故郷がいいんだな。

「秋風や」、というくらいだから 拝むには一番良い季節だろうと 週末は信州へgo!

 

 

 

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