立春も過ぎたし、いい天気だし 芝の根切りをやるかと 去年買った道具を引っ張りだして、はじっこからうんしょどっこいしょ。
ステップに足を乗せ体重をかけてまず左右に揺さぶり ズブズブと地面に食い込ませると、根が切れる感触が伝わり十分に入ったら今度は前後にゆすって引き上げる。
ステップの真ん中に足をのせないとうまくゆかずに何事も基本が大事だが、これが案外と重労働で、遊びでやってる分にはいいけど 仕事となればタイヘンだろうな~。
2年生が紙を手に現われて「ナニしてるの?」
お~、ちょうどいいや手伝ってくれ。
「ダメ、これから日記書くの」
ジジと芝の根切りをしましたって書けばいいだろ!
「もう書くこと決まってるから」
なに書くんだよ。
「ヒミツ」
最近はまったく言うことを聞かずに、一度だけステップに乗ってさっさと退散。
ア~、疲れたと腰を伸ばし青い空を見上げると、なんだ?鳥の巣か?
葉を落としたケヤキの木の上に見えるのは、ヤドリギじゃないよな。
いやにでかい巣だな?
コウノトリじゃないだろな。
マゴがちょこちょこと出てきて
「問題!タコが四匹いました。さて足は何本あるでしょう?」
32本!
「正解!」
じゃジジがこれを1000回踏みました。さて穴はいくつ開いたでしょうか?
根切りスパイクは、何回も突き刺したお陰で赤い塗装がハゲてピカピカに。
これで芝が勢いよく生え揃ってくれれば言うことないんだけどな。