先週の菊花賞の当たり馬券を握って、また桜木町の場外まで。
しかし以前なら、換金した金に加え持ってった有り金は電車賃を残してすべて馬券を買っていたのに そういう意欲もなくなり金を惜しんで、これが歳をとるということなのか・・・
売り場を出て、まあこんな秋の良い天気の朝なら気分も上々、ちょっくらそこらを散歩してくか。
たしか、伊勢佐木町のほうに 青江三奈の歌碑があるってダレか言ってたよな。
ここからそんなに遠くないだろ、とブラブラ行くと
馬券売り場からちょっと行ったところの向かいのすし屋の店先に、見覚えのある銅像が建っていて、美空ひばりだ!
こんな近くにあったのか。
聞けば、美空ひばりが幼少期に舞台を踏んだ 横浜国際劇場の跡地が場外馬券売り場なんだと。
ひばりはそのころから、このすし屋に通ってたそうで、このシルクハットにモーニング姿は主演した映画「悲しき口笛」12歳の時のものって。
「悲しき口笛」
♪ 丘のホテルの 赤い灯も
胸のあかりも 消えるころ
みなと小雨が 降るように
ふしも悲しい 口笛が
恋の街角 路地の細道 ながれ行く
それで、これを作詞したのが 詩人の藤浦洸。
オレが会社に入りたての頃、学生時代から鍛えていた麻雀のお陰で 先輩たちとも卓を囲む機会に恵まれ ある時、大先輩で「花かげ」という童謡を作詞した大村主計という人に誘われて附いていった銀座八丁目の 掘りごたつのある雀荘で待っていたのが 頬がこけ、ギョロ目の藤浦洸さんだった。NHKの「私の秘密」に出ていたのをみたことがあってすぐにわかったけど、歌謡曲の作詞もしていたと知ったのは ずっとあとになってからだったな。
そして肝心の青江三奈。
こっちのほうだろと見当をつけて行ったが それらしきものは見当たらず ゴミ回収車の兄ちゃんに聞いても、ドラグストアの姉ちゃんに聞いても 「さ~~?」
もう、時代が古いのかな~。もっと、年取った人に聞かなきゃと 開店準備をしていた食堂のオバちゃんに聞いて やっと辿り着いたのが
グランドピアノをナナメに置いたシャレた石碑に、ウシロには大きな 本人が描かれた看板。
「伊勢佐木町ブルース」
♪あなた知ってる 港ヨコハマ
街の並木に 潮風吹けば
花散る夜を 惜しむよに
伊勢佐木あたりに 灯がともる
恋と情けの
ドゥドゥビ ジュビドゥビ ジュビドゥヴァ
灯(ひ)がともる
作詞は「月光仮面」を書いた川内康範。
♪ 花散る夜を 惜しむよに~ なんて ウマイな~。
オレなんかまだ金を惜しんでるようじゃ ドゥドゥビ ジュビドゥビ ジュビドヴァ~
なんのこっちゃ。