このまえメイの子供と登った谷川岳の稜線で ニッコウキスゲの向こうの山なみをみて、尾瀬はいいところだぞ、そのうち行こうぜ と約束して2週間、その気になったところで行かないと永久に約束を果たせなくなると 朝3時起きしてgo!
首都高から第三京浜に抜け環八から関越の沼田まで2時間、それから下道を1時間走って戸倉の駐車場。
乗り合いtaxiに乗り換えて30分。
たしかに 遥かな尾瀬、遠い空だな。
「登山カードは?」
今日は山にのぼるわけじゃないからいいだろ。
2,3時間でいけるアヤメ平というところまで、ハイキングみたいなもんだよ。
こっちは、尾瀬ヶ原のほうと違ってあまり人も来ないっていうし、尾瀬気分を味わうには丁度いいんじゃないか?
富士見峠まで行ってピストンの予定。その途中に天空の楽園といわれるアヤメ平がある。
まあ天空の楽園というところはあちこちにあるけどな。
それにしても尾瀬というところも案外広くて マジメに巡ろうとすれば泊まらないとムリだろうな。
木道に焼印された、ほら これは平成16年に作られたヤツだよ。
「ボクが生まれる2年前だ!」
ああそうですか。
キンコウカ 金光花 金黄花。
この先に目を疑いたくなるようなものすごい群落があった・・・
ハナニガナ
チングルマの綿毛?
こちらは、ワタスゲ。 誰かのアタマのよう・・・
タテヤマリンドウ
1時間ちょっと歩いて横田代というところの池塘。
映る空の色がホンモノより濃い。
まわりには黄色のキンコウカの群落。
一説によると、この見事に咲くキンコウカをアヤメと見誤ってアヤメ平と名づけられたというくらいのもん。
両脇にワタスゲの咲く木道を ♪夏が来れば思い出す~ 鼻歌も出るってもん。
遥かな尾瀬 遠い空。
日光を遮る木はなくても標高は1800mを越えて涼しく、子供は相変わらず虫をいやがって長袖のまま。
いいとこだろ、といっても オレもここは初めて来たんだが・・・
あれは至仏か?去年登ったけどしんどかったな~。
奥の雪渓の見える山は もしかしたら谷川岳?
そうして アヤメ平に近づくと 遠方に燧ヶ岳の雄姿が拝めて
ホラ、あの山より北にあれより高い山はないんだぞ。
トキ草?
キンコウカの大群はず~っと続いていて 三脚を立てて撮影してるおじさんも
「こんなに見事に咲いてるのを見るのは初めてですよ」
丁度通りかかった自然観察員?のおじさんに 今年はどうしてこんなに多いのかと聞けば
「昭和56年以来の大雪のせいです。このあたりで3.5mも積もりましたから」
あとで子供に どうして大雪だとたくさん咲くわけ?
「雪のせいで栄養が豊富になったんじゃない?」
そうかな~、半信半疑・・・
アヤメ平から20分ほど歩けば 富士見峠、今日の折り返し地点と決めてるところ。
その先を200mも下れば富士見小屋があると地図に載っていて そこで冷たいもの飲もう。
炭酸なんかあるかな?アイスもあれば最高だけどな。ソバ食いたい?
小屋なんだからソバもあるかもしんねえぞ。
期待して下ったところの小屋は ごらんのような廃屋。
早く言えよ~。こりゃ1,2年したら崩れちゃうんじゃないか。
せっかく降りた坂道をエイエイ言って上り返すと、スゴイ爆音とともにヘリが舞い降りてきて ほら、オレたちのために 飲み物を運んで来てくれたぞ!
ワタスゲの白い綿毛が こんな爆風にも大して飛ばないで耐えていた。
富士見田代の向こうは燧ヶ岳。
富士見っていうくらいだから富士山が見えるのかな?反対側だろ、どっちにしろあっち側は曇っててダメだな。
去年、燧に登ったときは上から見えたけどな~。
多分、尾瀬の端っこの稜線。遠くにどこかの街が見下ろせた。
ところで安倍は国葬だってね。税金だぜ。
「2億から3億って言ってたよ」
それで済むわけないじゃん。外国からだってエラいのが来るんだろ?
「トランプは来るって言ってたよ」
あいつはゴルフ友達だからな~、プーチンは?
「プーチンは来たくても入国禁止じゃない?」
習近平は来ねぇだろうな。あそこはメンツがあるからな。
ノアザミ
ゴゼンタチバナ
オマエ、ザンゲしてたテスト、どうだったんだよ。
「ダメだよ」
全部で何人いるのかと聞けば200人。そのなかで100番に入ってるのか?
「それは言えません」
ということは以下か。勉強してるか?
「1日10時間の計画立てたけど 夏休みにはいってからいろいろ用事が入って一度も10時間やってない」
今日は?
「帰ってからやる」
大体が計画倒れだな。
木道はかなり傷んできていて、端に足を乗せるとシーソーみたいにバタンと持ち上がり声を掛け合いながら こんな素晴らしい景色を見ることができたけど 今日のたった一つの心残りは 虫取りスミレを見つけられなかったことだな。
虫とりスミレは もう咲いてないかと、環境保護委員に尋ねると「2週間前に終わりました。葉っぱだけなら虫を獲るような格好をしてますから、そのあたりにあるんじゃないですか?」と言われ これか! と思ったら あっけなく「それは毛氈ゴケです!」
尾瀬草?
メンタンピンそろい踏み。
明後日、後期高齢者講習に行かなくちゃ。
ニッコウキスゲも押さえ、
池塘の中にアカハライモリ発見。
往き帰り6時間かかって降りてきて、鳩待ち山荘で けんちん汁。お稲荷さんは子供と半分こし、
帰る途中の街道沿いで見つけた 天然温泉で汗を流し、
さあ、帰ったら勉強してくれよ。