三日前のテンクラの予報は最悪のCで、日をずらそうといっても高校1年になったメイの子供はバイトのシフトは入ってる 月曜は学校だと、予定がイッパイ?

宿も取ってあるし、降ったら そこらへんを巡って帰ってこようと思ってたのが前日になってB予想からAに変わって、やっぱり日ごろの行いというのは大切なもんだな。

 

関越を水上で降りて 宿へ行く前にちょっと一ノ倉沢まで足を伸ばし

「ホラ、あれが明日登る山だ」

 

 

 

谷川岳は、800人以上の遭難死者を出して世界一だって?

調べてきたらしいメイの子供は 遭難者を追悼するプレートの前に立ってアタマをかき、ダイジョブだよ、そんなアブナイところは登らないから・・・

 

 

雪渓のオワリのところが溶け出して、

 

 

 

冷気が噴き出して うわ~涼しい!

 

 

 

日帰り温泉に浸かり 

 

 

 

ムスメに一番安い宿を、と言って取ってもらったところは素泊まりでTVもねぇ、ねまきもねぇ もちろんエアコンねぇ いいんだ寝れりゃというところで、ちょっと下まで戻り洒落たレストランでベーコンと舞茸のトマト味パスタ。

 

 

 

糖分も摂っておかないとなと ナッツが乗ったケーキを食って 外国人夫婦がオーナーのロッジに着くとイヌが出迎えてくれて「ラッキーと言います」 自己紹介してくれたオーナーの名前は巻き舌で良くわからなかったが イヌの名前だけは了解!

 

 

清潔そうな真っ白い布団とシーツにくるまってヨコになっていると、スマホのニュースを見ていたメイの子供が「アベが撃たれたってよ」

しかしTVがないんだから騒ぎようもなく、網戸にすると寒い部屋の障子を閉め 谷川の流れる音を聞きながら 8時にはバタンキュー。

 

 

翌朝4時過ぎに起き、身支度を整えて さあ 行くぞ~。

上は雲があるけど、再確認してくれと頼んだテンクラ予報はA!最高じゃないか。

それよりアベは生き返ったか? そうじゃなくて葬儀の日取りが決まったって・・・

 

 

 

 

昨日確認しておいた巌剛新道入口は草に覆われていて、すぐにズボンがびしょびしょ。

 

 

 

 

よ~く、読んどけよな。

 

 

 

大きなリュックにオニギリやバナナ フィナンシェ、バウムクーヘン、水にいたっては凍らせたペットボトル4本のほかに2本と1L1本、三脚まで背負ってもらって オレのほうはとりあえずの水1本にカッパ、下りる時用のサポーターとカメラと言う軽装?

 

 

 

 

この道は基本、西黒尾根に合流するまでずっと森の中を行くが、時々木々が途切れて、”あそこまで行くんだ。”

 

 

 

1時間ほどで第一見晴らしという絶景ポイントに到着。

この景色を見せたかったんだよ。この道を登らなきゃ見れない景色だからな。

 

 

 

 

マチガ沢の全景を見渡せるのはここしかない。

雪渓の上の丸っこいのがザンゲ岩、頂上はあの右手のほうだ。

 

 

 

 

ポーターは快調に足を伸ばし、

 

 

 

 

振り返って見える 白毛門に朝日岳、笠ヶ岳。

3年くらい前の11月?谷川岳の初雪を見ようとあの白毛門に登ろうとした 最初のところでペットボトルを谷に落として 飲みかけのをクルマまで獲りに戻ったけど、案の定頂上で水切れ、薄く積もっていた雪を食べようとしてたら 見かねた?ラーメンを作っていたおじさんが 余分に持ってきたから1本あげますとペットボトルを差し出してくれて地獄に仏とはこのことかと・・・

 

 

 

今日は売るほど持ってきてるからな~と遠慮なくゴクゴク飲んで、その先の急なところを登ったブナの木の根元に ギンリョウソウか?

にしては、色気があるな~。

 

 

 

葉っぱもなにもないけど、どうみてもこりゃ蘭だろ!

帰ってきて調べたら 「ショウキラン」

 

 

ウィキペディアによれば、

「通年地下茎の形で成育し、7-8月の花期のみ花茎を地上に伸ばし、花を咲かせる。花茎の高さは10-25cmであり、鱗片状の葉を持つが目立たないので、地表から唐突に花序だけが生えた姿に見える。花は美しいピンク色をしており、1週間程度で黒くしおれる。腐生植物であり、光合成を行わず、菌根を形成し、共生により栄養を得ている。」

 

ついでに言えば花言葉は「厄除け」だって・・・

しかしこんな 1週間しか咲かないって?珍しい花に出会えて 登った甲斐もあるというもんだ。けど、

 

 

出た、崩落箇所。

去年通って、恐怖感を感じ 山で恐怖を感じるようになったらオワリだなと思ったところだが、昨日は自分のことよりメイの子供を無事渡らすのに必死でロープを死んでも放すなよと声を掛け 子供もあとで「死ぬかと思った・・・」

 

”帰って お母さんに話すなよ”

言わないけど、ブログで写真を見たら驚くかも・・・

 

 

 

赤トンボがウヨウヨ舞い 下で生まれた子供が高いところまで上がってきて避暑、涼しきなってきたころに赤くなってまた下界におりてゆくという。

 

 

 

 

雪渓が目の高さになってきて、

 

 

 

くさりや、

 

 

 

 

鉄はしごをよじ登って 2時間、

 

 

 

ようやく西黒尾根との合流地点。

こちらにも、ここを降りるのはキケンという看板がかかっている。

 

 

 

もうその杖 おいてけよ。途中で杖が欲しいと見つけた枯れ枝だったが、岩を登るたびに 置いたり取ったりじゃめんどくさいだろ。

 

だれ一人とも遭わなかった道から 西黒尾根に合流した途端に人の数が多くなり みんな天気予報が好転して それっと出かけてきたんだろ。

 

 

 

谷川岳は花の山。巌剛新道を抜けたとたんに高山植物の花が目につき、写真を撮る口実で一休みしながら ほとんどの花はスマホでパシャ。

 

クガイソウ

 

イブキジャコウソウ

 

イワシモツケ

 

 

 

ホソバヒナウスユキソウ

 

 

ミヤマダイモンジソウ

 

ニッコウキスゲはこれからが最盛期。

 

 

 

合流地点にはもう 霧が押しよせている。

 

 

シシウドの仲間、向こうは 尾瀬か?

尾瀬って知ってる?

「知らない」

♪ 夏が来ればおもいだす~

「アァ、その歌なら学校で習ったよ」

いいとこだぞ、またいつか行こうぜ。

 

 

 

赤とんぼが見えますか?

 

 

ミネウスユキソウ エーデルワイスの仲間。

 

 

谷ウツギ。

この枝で木釘を作って棺おけのふたをとめるんだぜ。それに骨を拾うときの箸もこれを削って作るんだ。

 

 

ウラジロヨウラク

 

 

咲き残りのハクサンコザクラが一輪

 

 

タテヤマリンドウ

 

 

ハクサンフウロ

 

 

 

ザンゲ岩のところで寝そべって一休み。

ザンゲすることないのか?

「このまえのテストが悪かったことかな」

 

 

 

シナノキンバイ?

ミヤマキンポウゲとの違いは花びらの内側がてかってると、このまえtvでやってたけどよくわからん。

 

 

ウラジロヨウラク

 

アカモノ

 

 

 

 

雪渓の上に 谷川岳のシンボルのケルンが見える。

 

 

 

ぇ~、この上を行くの?チェーンスパイク持ってきてないじゃん。

ダイジョぶだよ、このくらい・・・

 

 

 

頂上は もうすぐ。10時10分か。

5時15分に あの入口だから5時間がかりだな。

 

ヨツバシオガマ

 

 

オノエラン

 

 

教えて

 

 

 

シャクナゲ

 

 

 

ハクサンチドリ

花の形が千鳥に似てるだろ?

「チドリってなに?」

そこからかよ!

 

 

 

トマの耳 到着、おつかれさん。

 

 

 

もう一つの頂上オキの耳までトマの耳から20分かかって着き、今日はここが最終地点。

さあ、ラーメン食って帰るぞ。

 

 

 

 

ロープウウエーで天神尾根から来た人たちも加わって大賑わいの山道。

トマの耳の上に たくさんのひとたちが見える。

 

 

 

 

肩の小屋に寄って カップラーメンしょうゆ味。

塩気がいい。

水買っていこう。1本450円に驚くメイの子供だけど 需要と供給、そういうもんじゃ。

降りるのに足りなくなったんじゃヤバイと4本買って 空のペットボトル置いてっていい?

「4本買っていただいたんで、4本はオッケーです」

 

 

 

 

こちらは8時始発のロープウエーで、天神尾根から 続々と上がってくる同好の士。

オレたちだって帰りはもちろんロープウエー!

 

 

 

ずっと、胸のところに留めておいた重い一眼は下りでリュックにしまい サイゴのところで谷川岳をスマホで1枚。

そういや、三脚をずっと背負ってもらっててのに 一っ回も使わなかったな。スマン。

 

 

 

ギンリョウソウ

花の名前にはアヤシイところ多々ありますから 間違ってたら教えて。

 

 

 

ロープウエーで降りて駐車場からすぐの 昨晩泊まったロッジに寄り、朝早く出ちゃったから挨拶してなかったよなと ラッキーにサヨナラして 無事に帰ってきたのでありました。

 

 

 

 

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