3年前と2年前に、いずれも登ってる途中で降ってきて さすが雨ヶ岳。
もっともいずれも6月の梅雨時、どうせ雨なら 名前に雨が付くこの山だろと選んだのだから タマゴが先かニワトリが・・・と言うところだが、今日は雨のつもりなんかまったくなく、年をとって 3年前2年前と体力の違いを認識しようと出かけてきたが、キリに混じってポツリポツリ?昼から晴れると聞いて来たんだぞ!
御殿場から東富士五湖道路は見通しが利かずにそろりそろり。
まあ今は すべてにおいて急ぐ旅じゃない。
郵便ポストに500円玉を放り込み、
できるだけ2人以上って、いまさら言われてもな~。
お地蔵さんにアタマを下げ、8時半出発。
あの右奥の雲がかかってるのが雨ヶ岳。
下から見ると、いつもあのように山頂が雲に覆われて見えるから雨ヶ岳って言うらしいけど。
天気予報じゃ昼から晴れ。だからいつもよりスタートを遅らせ、一発大逆転を狙ってgo!
現在地から端足峠まで1時間、そこから雨ヶ岳まで2時間、12時前に着けば御の字だろ。
ニシキゴロモ?今までキランソウだと覚えてた。
手が冷たくて手袋をし、ジャケットは最初から着込んで・・・
菫はあちこちに咲いて、目を楽しませてくれた。
沢の水音が 雨音に聞こえて 被害妄想?
東海自然歩道と別れ、端足峠までの山道。
四月、初めての山行きで太ももの裏にちょっとした違和感があったが 歩くほどにそれも消えて
♪ 歩くほどに踊るほどに ふざけながらじらしながら・・・
オレが勝手にジョーズ岩と名づけた岩。
端足峠を逆に行くと、ダイヤモンド富士で有名な竜ヶ岳。
ゆえに、この道は夜中にヘッドランプでそっちに2回、雨に2回都合4回登っている。
キリが晴れないな~。
麓から見れば雲、その中ではキリ、上から見ると雲海ってどこかで読んだな。
花びらについたクモの糸にもしずくが光り、
予定通り1時間で端足峠、あと2時間だ。
看板の向こうには富士山が見えるハズだけど 今日はいない。
おっ、クマの爪あと・・・にしちゃ 小さいか。
おじさん二人連れが 向こうからやってきて 毛無山から縦走してきたみたい。
「今日は天気がいけませんね~ さっきまでは もう少し良かったんですけどね」
”今日はこれから晴れるんじゃないですか?”
「ダメダメ、もっと悪くなりますよ。なんてったって雨ヶ岳ですからね~」
ミツバツツジ。
花びらは雨に濡れて・・・
目が曇ったかと一瞬おもったほどにキリが濃くなったりして、
最初のときは、急なのぼりを上がってもう頂上だろとダマされた偽ピークを3つも4つも上がって精神的にやられたが2度目は まだまだと言い聞かせて 大分ラクだった。
今日もその経験を生かして、だまされないぞ。
まだまだと思い、景色はまったく望めないので せめて この新鮮な空気を胸いっぱい吸い込んでと深呼吸を繰り返し、
それにしても まだかよ~。
スタートし、3時間を10分過ぎて ようやく、
着いた~!
だれもいない頂上。なにもみえない頂上にドカッと腰をおろして、
セブンで買ってきたおにぎりをぱくついたら眠くなって一寝入り。
薄日が差して暖かい。太陽の力でこの雲を追い払ってくれねぇかな~。
キリの中だから小ぬか雨のようなものが顔にかかるが 気になるほどのこともなく さあいつまでもこうしてたってしょうがない、帰るか。
反対方向に行ってないだろうな。念の上にも念を入れて・・・
あの二人以外、ダレとも遭わず。
おおかめの木?
体力的には 3年歳をとったにしちゃ まずまずのできで、足やひざはむしろ強化されてる感じもあり、まあ富士山が見えなかったのは日ごろの信心の足りなさとあきらめ、そのかわりに新鮮な空気をたくさん吸って精神も浄化されたかな。