そうだ、精進湖の裏の精進峠に登って月食を見よう!

思いつきで、彼方此方に行ける今の気楽な身分・・・

東名は工事渋滞だという近所のネーサン情報に早めに家を出て、

 

 

精進湖のほとりから見える、アレが目的地かな?

 

 

 

月食を撮るために、重い三脚と望遠レンズを入れてきたからリュックが重い。

降水確率0だっていうし、意外とかさばるゴアテックスのレインウエアは置いてくか。

ついでに さっきコンビニで買った森永キャラメルも中の6個だけとりだし あとはクルマの中。

 

 

 

午後の1時。朝に登るのとは又雰囲気が違うが、清冽な空気を吸って 気持ちの良い山道。

 

 

 

もう降りてくる人に、二人、三人とすれ違い、今度は20人くらいの団体さん。

リーダーらしき人に「どこまで」と聞かれ、

 

 

 

ちょっと上まで行って、月食を見てきます。と言えば

オバサンたちが 「わ~~おしゃれ~」 「帽子もオシャレ~」

 

 

 

今日は風がないからと、耳宛のついたチャルメラおじさん風のゴルキャップはやめて チロルハットで正解だった?

 

 

 

「これからじゃ、上で月が上がるまで待つんですか?」

ワタシの足じゃ、ちょうどいいくらいになりますよ。

「帰りは真っ暗でしょ、気をつけて」 と送り出されて、

 

 

 

1時間で尾根筋到達、ここからは ダレともすれ違わなかった。

パノラマ台と反対側に1時間ほど歩けば、精進峠の展望台と言われるところに着く。予定・・・

三ツ沢峠って精進峠の別名?よくわからんな。

実は去年だったか、そこに行こうとして尾根筋から入る道を見落として通りすぎ、その先の三方分山まで行ってしまって、そこから下り バスに乗って駐車場まで帰ったことがあった。

 

 

 

今日は 二股の木があるというその分岐を見落とさないように。

尾根道といっても結構アップダウンがあるところを、しかし帰りは真っ暗闇だぞ。

 

 

 

谷が崩壊してるこんなところに落ちたらそれこそオッコチだなと通りすぎたが、帰りは意識しすぎてヒヤッとした。

 

 

 

もう看板はどこかにいってしまってるが、多分ここが精進峠。

この先の分岐を見落とさないように。踏み跡もあるだろうからと注意深く歩いて、

 

 

 

尾根道をちょっと入った先に、ここだ。精進湖の向こうにさえぎるもののない富士山の絶景。

 

 

 

 

手前の大室山をふところに 子抱き富士。

 

 

 

展望台といわれるところは 一人がやっとの狭い絶壁。

三脚を立て、今3時半か。月が欠け始めるのが4時半ころだって言ってたな。

休まずにここまで上がってきたから、左手の狭い岩場に半腰でおにぎりをほうばり水を飲んで一休み。

 

 

 

刻々と変わる富士山の表情を飽かずに眺めながら、しかし雲が多いな。でもちょっとでも雲のスキマから月が顔を出せば、その時がシャッターチャンス!

 

 

 

もう5時過ぎた?月食始まってるぞ。月はどこから出るんじゃ!

富士山と月食というこの上ない組み合わせと思ってきたが、月のデドコロを把握してなかった。

 

思いつきはいいんだが、オレの人生、いつもちょっとだけマが抜けている。

 

 

 

♪ バラ色の雲と~ 思い出をだいて~

 

 

 

西の空も 真っ赤に染まり、

 

 

 

まあ、この雲が見れただけでも来た甲斐があったてなもんだ。

 

 

 

もうそろそろ最大に欠ける頃だと思うけど、どこを見渡しても月の姿が見えない。

 

 

 

それにこの雲だ。タトエ見えたとしても 撮影には不向きだろうと 撤収~~~!

ヘッデンだけを頼りに山道を降りていると 東の空のほうに 見えた!

あの場所から もっと左手のほうだったのか。

葉っぱを全部落とした木々の梢のスキマから三日月が見えて、すでに最大に欠けてる時刻は過ぎ 復活してきてるところだろ。

 

 

 

とりあえず坂道の途中でリュックを下ろし、三脚を立て直して 枝のスキマから望遠レンズで狙ったが、雲のお陰で月が丸く見えるやないか。

 

 

 

 

雲がとれて、なんとか月食も撮れたし あとは気をつけて帰るだけ。

足元の一角しか判別できずに、どっちだ?というようなところに迷い込んでも 2,3歩でここはふかふか過ぎると元に戻ることを10数回も繰り返し、遠くに光がこっちに近づいてくるのが見えてナイトハイクをしてる人がいるのかな?

そろそろすれ違う頃だと思っても、まったく気配がなく あれはシカだった?まさかクマじゃないよな。

 

とにかく六感を研ぎ澄まして、こっちか・・・

ゴルフのパットもカン頼り、カンだけで生きてきたようなもんだから カンには自信がある。

 

 

 

尾根筋から登山道に戻り、精進湖のほとりの明かりが随分近くに見えるようになって、午後8時過ぎ、

 

 

 

やっと湖畔まで降りてきた。

真っ暗闇の中の逆さ富士を見て、

 

 

 

空には、月食から復活した満月が おぼろに光っていた。

 

 

 

 

 

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