いつもいつもチバに引っ張り込まれてやられて、たまにはコッチ出て来いよ~とキコリに取ってもらった朝霧ジャンボリーゴルフクラブ。パコーンに連絡したら、その日は都合が悪い?バカ言ってんじゃないよ、オマエさんが行きたいって言うから取ってもらったんじゃないか!と言っても 「だってしょがないでしょ、用事ができちゃったんだから」。お得意の「だって」がでてきたんじゃ勝ち目がない。
お袋を入れてる老人ホームの先生と話し合いをする?そんなの別の日にしてもらえばいいだろ!と言っても聞く耳を持たず、しょうがねぇドタキャンのガンチャン誘うか・・・
ドタキャンナシで来たギッチョのガンちゃん、来るそうそうに「ダレがこんな遠いトコ取ったんだ!高速代だけで往復8000円かかるし、こっちのゴルフ代は高い!群馬や栃木なら3回行ける」
キコリが「やかましいパコーンが来なくてやれやれと思ったら、今度はコジュートみたいなヤローが来やがった」
とにかく富士山の裏ッ側、中央道で行くか東名で行くか悩んだが、ナビをセットしたら東名と出てはるばる新富士経由、ここら辺の山に登るときと一緒だ。
というわけでオレも一計を案じ、ゴルフが終わったら近くのホテルに泊まって温泉入り、明日は多分見ごろのはずの瓔珞ツツジを見に皇女伝説の残る天子ヶ岳に登ろう。先週はミツバツツジで失敗してるし、いろいろ検索しても咲いてるという情報はないけど、地元の広報みたいなのには、例年5月中旬ごろから咲き始めると書いてある。
ゴルフ場の池に、一応逆さ富士。
梅雨前にやろうぜと衆議一決していたのが、思わぬ早梅雨に焦ったが この週末はなんとか持ちそうで、気象庁もこれがあったから関東に梅雨入り宣言を出せなかったんだろ。
といっても太陽は顔を出さず、オレはソコソコのゴルフで残り2ホールのうち1つパーとれば80台というのをダボダボで終わって92。ヘボ。他の連中はもっとヘボ。
オレ、今日 泊まりだからもうハーフやろうというのを ムシされて二人はさっさと帰り、オレは道の駅まで 明日の山で食べる弁当を買いに行ってから、
田貫湖(たぬきこ)のほとりのホテルに入り、部屋から窓の外を覗いても たしかあっちに見えるはずの富士山はまったく見えず、温泉にゆっくり入ってからバイキングを3度も席を立ってお代わりして7時就寝。早起きしていいとこにつけてる松山を見ようと思ったがこちらじゃ放送は7時からかよ!
夜中の12時に目が覚め カーテンをちょっと開けて覗くと、富士山見えてんじゃん。
いいぞいいぞ、ホテルの朝飯パスして5時前には登り始めるかな。
四時に目が覚めると、雲ひとつない富士山。
昨日のよりちょっとマシな逆さ富士を、湖畔まで降りて撮ってから
ベランダにしかけておいたタイムラプスも、太陽が上がるのを待っていたんじゃ山登りに遅れると回収。
しかし、うまい具合に晴れてくれたもんだ。
ホテルのすぐウラの登山口から登り始めると、すぐに陽の光が差し込み始めて
1時間弱で、別方向からの合流点。
右下に見える湖から登ってきたわけだ。
ゆっくりゆっくり、クラブを振るときに言い聞かせる呪文と同じだ。
何事も、ゆっくりが大事。
銀竜草(ギンリョウソウ)。こんなキレイな立ち姿のこれを見るのは初めてかも。
ホテルで出た、お茶うけのおまんじゅう。
疲れたところに甘さがいい。
もう着いてもいいんじゃない?2時間になんなんとするころ、
到着。それでもコースタイムは150分とあったけど、少しはチャッツチャッとこれたのは昨日のゴルフが効いてるかも。
なるべくカートに乗りまくって足を余しておいたからな。
目の前の富士山は逆光。
まだ、7時前の早い時間につき だれもいないベンチに昨日買った赤飯弁当を拡げてパクパク。
ペロッと完食。
頂上にあると調べておいた白ヤシオは花が終わっていた。3ッ日遅かったな。
別名を五葉ツツジ 愛子内親王のお印だ。
いざ、天子ヶ岳目指して一旦山を下り、
これは、ウツギの仲間?
下って、くぼ地になって尾根筋を霧が流れ、朝とは打って変わった天気模様。
アッ、ミツバツツジが咲いてる。先週咲けよ!
天子ヶ岳、天子ヶ岳。
道迷いがトラウマになっていて、慎重のうえにも慎重に・・・
ここにも白ヤシオが散り敷いて、これはこれでいいんじゃない?
実を言うとオレも 白ヤシオとはよく聞くが実物を見るのは初めて。
落ちてる花をガン見して・・・まあつつじの一種だな。
そして、いよいよ天子ヶ岳到着。
伝説の瓔珞つつじはちょっと先に下ったところ。
一度去年の三月にここまで来て瓔珞ツツジのことを知り、今度は是非咲いてる季節に来たいと思ってたんだが、
なんだよ、まだ~?
びっしりとツボミがつき、開き始めてるのもあるけど、やっぱり1ッ週間早いか~。
あっちもこっちも早かったり遅かったり、ムズカシイもんだ。
今年の桜は早かったけど、先週のミツバツツジといい、これといい どうして遅いんだ?
お姫様を祀った祠に手を合わせ、去年来たときに出逢ったジーサンに ここを下ってもあとは長い林道歩き、今来た道を戻ったほうがおもしろいよといわれ それもそうだと帰ったが、
今日は、林道歩きも辞せず 初めての周回コース。
看板を何度も確認して・・・
このご時勢に、密すぎやしないか?
しかしまだかよ長いな~、つま先立てて降りて・・・
♪ つま先立てて海へ モンロー・ウオークしてゆく
いかした娘は誰 ジャマイカあたりのステップでぇ~
誰もいない山の中、いくら調子ッぱずれの大声出してもシカにもシカとされるくらいだろと思ってたら、下から上がってきた中年男女三人組み。
「白ヤシオは咲いてましたか?」
イヤ残念ながら三日くらい遅かったようで、下に真っ白く散り敷いてました。
「瓔珞つつじは?」
それは1週間くらいあとのようで、まだツボミでしたよ。
そうですか、なかなかうまくいきませんね~とリーダー格のおじさんが嘆くが、それよりオレのオンチの歌、聞かれなかったろうな~とそっちのほうのシンパイをしながら見送った。
1時間半かかってやっと反対からの登り口に到着し、ここから林道を1時間半歩いて駐車場の予定。
舗装してあったり、砂利道だったりの林道をトボトボ、クルマなんか通りゃしない。
「山の神」?なにはともあれ拝んでおかないとな。
歩いた尾根筋あたりに雲がかかっている。
昨日今日あわせて4万歩か~、いい運動になったな。