アレから3週間たつというのに、まだ右ひざの腫れはひかず正座もできない。
痛くても少し動かしたほうが良いと言われても、こんな足でクラブを振って余計に悪化させたんじゃマズイ、クラブの代わりに竿ならいいだろうと、昨日の午後からそろそろと三浦のいつもの磯に子供と出撃。
正面が海のこの信号を右折して目指す小磯に目を凝らし、オッダレもいねぇや。
小さい磯は、だれかいたら他へ廻るしかない。
花ダイコンの咲く磯に降り立てば ド・干潮。
いつもは波の下に隠れている突先の岩まで見えて、今日の干潮は午後3時。今頃が一番引いてる時間だな。干潮だって、絶対釣れねぇってことはないんだろ?
釣りに関しちゃうわての子供に聞き、用意してくれたイスに座ってこりゃラクチンだな。
目が見えないから苦労して竿の糸通しをし、浮きを通してサルカンに結び針を付け、その間に子供は手際よくコマセ作り。
第一投をブン投げ 浮きを見つめながら、やっぱり春の海はいいな~。
背後の森では鳥の鳴き声、シャツ一枚でそよ風に吹かれながら竿を出してりゃ釣れても釣れなくても・・・やっぱり釣れたほうがいいか。
「来た!」 ヨコの子供の竿が曲がり本命か?
銀色の魚体が光り、クロダイだよ。
タモがいらないくらいの30cmだけど、まぎれもなくノッコミのクロダイだな。
このサクラの咲く時期、海水温も上がり集団で産卵場となる浅瀬に入ってくるクロダイの群れを「のっこみ」と称して 釣り人のねらい目、ここだってこんなに潮が引いてるときは水深2mもないくらい。
群れできてるのはわかっているからにわかに色めきたったが、こんなときに限って糸絡み、
おいっ、とってくれよと子供に頼んでも あっちもジアイだ 今、ちょっと忙しいと断られ 自力でウンウン。
そのうちウンでもスンでもなくなり「気配があって、もよおしてたけどな~」
コロナじゃないけど、すぐに第二波、三波が来るだろと待ってると 浮きが沈み
なんだよ!
ヒジキか?
さっき、波打ち際をおじさんがレジ袋一杯に拾ってたのはこれか。
夕闇が迫ってきて コマセも尽き、今日はこれまでか。
ガラガラのヨコヨコを、助手席でウツラウツラしながら帰ってきたのでありました。