5月に来たばかりのモフちゃんが、木枯らし1号と一緒に天に舞い上がってしまった。
月曜の朝、家を出てすぐにナニから「モフが死んじゃった。まだ暖かい」と電話があり、すぐに引き返すと タオルに包んだ犬を抱きしめて涙にくれている。
オレにも といって抱けば、確かに体温を感じられて 今しがたか?
先週の日曜には、港の見える丘公園で 元気に散歩してたのにな~。
去年の今頃、長いこと可愛がっていた犬を亡くし、悲嘆に暮れていたナニを見かね、ムスメが犬を保護し飼い主を探すボランティア団体のところに連れて行ってお見合い。もう飼うのはイヤと言ってたナニも、犬を見て心変わりしたようで1歳になるポメがめでたく我が家へ・・・
ところがそれだけじゃ済まなくて、その時 見かけた14歳になる老犬が気になって どんな事情があってあそこにいるんだろ?残り少ない人生、犬生?をウチでと、2週間後に また引き取り モフと名付けた。あちらじゃエンジェルと呼ばれてたようで、もう飼えないと置いていった先様ではまた別の名だったらしいが、預けられて一年間引き取り手が現れなかったという。
若いほうは、フワ エンジェルはモフとマゴが名付け、 前に飼ってたのはモグ、まぎらわしくてしょっちゅう名前を間違えマゴに「違うよ」と注意されてた。
ウチに来てからも、いつも隅っこにちょこんと座り、新しい名前を呼んでもすぐにはわからず すでに 相当年取っていて、ホントはオマエ いくつなんだ? 抱き下ろしたときなど ちゃんと立てずにバタッと倒れこむ始末だったが、ある朝 バターを塗ったトーストのカケラを与えたら喜んで食べ、それ以来 毎朝、というかオレがテーブルに着くたびに下に来て、ワンッ!
最初は、そんなの食べさせたらダメと言ってたナニも、もう先が長くないんだから好きなもの食べさせようと・・・しかし下の歯が1本あるだけで好き嫌いが激しく、ナニはホームセンターで いろんな種類の食べ物を買っては試していたようだ。
オレが熱中症で苦戦した夏は、オレ用かとカンチガイした酸素吸入器で乗り切り、涼しくなると、ヨボヨボながら若いのと一緒に散歩に出ていた。
そういえば、ここんとこ10日間くらいは、オレが食べていても来なくなってたな。
隅っこの壁に寄りかかって腰を下ろした姿で イネムリ?身体が倒れそうになると ピクッと身体を起こしてまた目を閉じている。
あいつ、横になって寝ると身体のどこかが痛むんじゃないか?とシンパイしたが、朝にはちゃんと横になって寝ていたけどな~。
釣りに行ってもココロを残しながら二日間家に寝かせ、今日は午後から郊外のお寺に行って荼毘に付してきた。
たくさん買って来て有り余るほどの犬の食料、もう当分ホームセンターには行かなくていいと・・・
ホントにうちに来てシアワセだったのかな?ってナニは言うけど ちゃんと天国に見送ったんだしな。いつもモフにちょっかいを出してたフワも、今夜はオトナシメだ。