縄跳びのおかげで早く寝て、朝4時の中央道は モヤで水銀灯がボ~ッと光り、
なんだよ、今日は晴れ予報じゃなかったのか?
大月インターで降りて 20号線をちょっと走り 真木という信号を右折すれば
すぐに大峠まで続く 20kmのクネクネ山道。
一応の舗装道路だが、相当にひどい道、またこんなところでパンクしたらかなわんと
そろそろ上がってたら、シカのお通り。
ヘッドライトに照らされても、完全にシカト 悠々と前を横切って行った。
まだ暗い5時ちょっと過ぎにヘッドランプを付けて登山開始。
今日は 闇夜に備え ちゃんとクマ鈴をつけて チリ~ンチリ~ン。
人間がいるぞ~、出てくるなよ~
この山の頂上から撮った富士山の写真が旧500円札の絵柄になっていて、
それが撮られたのが六十数年前の文化の日。
同じ文化の日に登ろうと思ったが、パコーンがどうしてもゴルフというので
しかたなく前日の今日にした。
もっとも今日のほうが天気が良いという触れ込みだったが、
夜が明けかかっているというのに、ガスがとれない。
ココへは、もう三度か四度目。
道を間違えるはずはないし、
こんな気持ちのよい山道を上がるけど、
あちらに見えるはずの富士山はドコ行った?
富士山が見えないんじゃ なにしにこんな朝早くから登ったんかわかりゃしねぇ。
しょうがないんで、苔でも撮ってごまかすか。
なにかの花のなれの果て。
この上に見えるはずの雁ヶ腹摺山の頂上も ガスの中。
頂上までのさいごのところにはシモバシラが見え、
登山開始から1時間足らずで頂上。
とにかくクルマを停めた大峠の標高は1500m以上あるからな。
明日ゴルフだし、ラクな山を選んだんだけど、
富士山はナシ。
まったく天気予報は競馬の予想よりひでぇな。
まあ鹿が撮れたから いいとするか。
馬と鹿で似合っとるやろ。
ホントなら上のような景色が拝めるハズだった。
まだ7時前?
ゆっくりゆっくり降りて 帰るとするか。
ちょっと降りてると 人の声がして
前に富士山を撮ったことのある 見晴らしの良い岩のうえに
三脚を立てて待ち構えてる若い人が二人。
エ~~、待ってれば晴れるの?
今日の予報なら、ガスは流れますよ と言うんで、じゃオレも待つか。
甲府から来たという二人と、山や写真のハナシをしてたら
ホントだ。雲が流れて山頂がカオを見せ、
重い望遠レンズと三脚を担いできた甲斐もあったというもんじゃ。
薄い雲が取れないとかゼイタクを言ってもしょうがない。
まだ粘る二人にお礼を言って先に下り、
途中でもパシャリ。
しかし富士山は やっぱり高い位置にあるんだな~。
朝のうちは暗くてわからなかったが、
朝日に照らされた紅葉が見事。
まあ、これが見れりゃヨシとするか。
これでもかと 撮りまくりながら下山してると、
三連休の人気の山? 次ぎ次と登って来る人達とアイサツを交わせば
「富士山は見えましたか?」
ハイ。一応雪をかぶった姿が拝めました。
去年の今頃も登ったが、雪はなかったな~と思いながら
なんにしても、早起きは三文の徳や。
まあ、歳をとれば早く目が覚めるからな。
シカを見て、富士山を見て 紅葉も堪能して 疲れもなくて上出来の山登りや。
赤石以来、身体が山登り体質になった?
枯れ葉の道をサクサク下り、
朝日が差し込む、キモチの良い空気を胸一杯吸い込んで、
明日は、あんにゃろ~ギャフンと言わせなきゃな。
上る時は 暗かったから知らずに渡った橋は通行禁止やないか。
あれは去年だか、メイの子供と一緒に登り2万円拾った黒岳だな。
冷たい湧き水を飲み、
8時半、下山。
帰りのクルマの中から ウシロを振り返って雁ヶ腹摺山。
まあ、良い山行きだったことよ。