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ダマテンでひっかけようと思ったのに torimo1983さんにずばりテンパイを見抜かれ

こんなことなら、正々堂々とリーチかけりゃ良かった。


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去年の文化の日に登ったタダの雁ヶ腹摺山(1874m)

先月、失恋ボーイと一緒に登った牛奥の雁ヶ腹摺山(1990m)

これに笹子雁ヶ腹摺山を加えりゃ、3つの雁ヶ腹摺山コンプリートじゃ。




しかもササガンが一番標高が低く1358m、チャッツチャッとやっつけて、と思ったが山は雪?

しかも、いきなり道がわからなくなり、

左手の尾根道まで上がればとどこかのブログで読んだのを思い出しエンヤコラ。

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15分かけて道のない斜面をよじ登って(写真右より)上に出れば、そっちから道が来てるじゃないか。

帰りに迷わないよう、枯れ枝を十字に置いて目印代わり。


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小さな神社、この道でマチガイない。


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大体今日は晴れの予報じゃなかったか?

4時半に家を出るときから小雨がパラつき、道中で聞いた天気予報じゃ昼過ぎから晴れ。

まあいいや 陽も差しはじめたし、そのうち晴れるやろ・・・


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風が冷たい。

帽子の耳あてを下ろし、その上から防寒コートのフードをかぶって、


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初めての標識発見。

あの登り口になかったのがフシギだが、クルマを停めたあたりは新しく改修した?


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晴れるどころか、雪がチラチラ舞いだし、

♪あれは二月の寒い夜 やっと十四になった頃

 窓にチラチラ雪が降り ラララ ララララ ららららら~


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なんだ そのあと知らねぇのかよと突っ込むヤツもいないし、聞いてるのもいない。

声を張り上げ 快調に登る。


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いつも山登り中は苦しいばっか、帰ってきてから楽しかったことを思い返すんだけど、

今日は楽しんで登ろうとココロガケ・・・


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このリボンさえ、見落とさなければ。

地図は読めないし、折角買ったGPSも重いし使い方が今一つ。

まあ、お守り代わりにリュックに入れてきたけどな。


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この雪は、どうも今朝方から降り出したもの?

高速の出口のところには、ユキ注意の電光表示がしてあった。



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とにかく、新雪の上を歩くというのは気持ちがよいものだ。


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振り返ればオレの足跡だけが残って、これなら帰りに迷うこともないだろ。


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エッ?と思ったが 足跡は林の中に消えて シカか?



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まったく雪景色だな。

ゴ~~っと音がして、下を通るトンネルのクルマの音?耳鳴り?

風か・・・


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これはトリ?

えらく大きなトリだな。

ライチョウがいるわけないし、ま、トリは打たぬよう、ダボまでに抑さえたい。


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6時にのぼり始めて、もう2時間、そろそろついても良い時間だが・・・


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オレのバカの大足とくらべて、なんとかわいい足跡、ウサギ?


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やっと反射板着。

電波を反射する塔らしく、頂上直下にあると書いてあった通りに


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すぐに頂上、8時半。2時間半もかかった。


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頂上は木に囲まれて景色は見えないが、

どうせユキで見えねェんだから。

それよりラーメンじゃ!



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ベンチの雪を払いのけ、今日はラー油持参。

お腹を満たし、靴の紐を結び直し、下り用にチェーンスパイクをつけて さっ降りるか。

まだ9時?


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コッチにいくと笹子峠か・・・

時間もたっぷりあるし、コッチまわりで行くか。

笹子峠までクルマは冬季通行止め。手前に止め、別ルートで登ってきたが

笹子峠を見てみたいという衝動に駆られ、そこから国道をクルマのところまで歩いても1時間くらいのもんじゃろ。


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結構急坂だな。

オレもチャレンジャーだと思いながら、今日こそは迷ったら引き返すぞ。


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笹子峠の下には中央本線の笹子トンネルがあって、

10歳のとき東京に出てきてから、夏休みのたびに母に連れられ 母の実家に帰省していた。

なにしろ蒸気機関車の時代だから冷房なんてなく、窓を開け放してたのをトンネルが近づくと

ボ~~と汽笛の合図、それを聞いて皆一斉に窓を閉める。

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煙が窓から入ってくるのを防ぐためだが、

それでも時々、目の中に煙に混じってる石炭の焼けカスが入った。

次々にトンネルが続くこのあたり、一番長かったのが笹子トンネルだったなぁ。


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勿論鈍行の普通列車だったから、笹子駅に長い時間止まって急行列車をやり過ごす。

線路に陽炎が揺れ、夏草がそよぐのをぼ~っとみていると、やがてガタンと動きだした汽車は

進行方向と逆に動き出し、「戻っちゃうよ」とあわてれば、

これはスイッチバックと言って、一旦反対方向に行ってから勢いをつけて戻って急な坂を上るんだと教わった。



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しかし、こっちのほうが雪がすごいな。

北側に当たるんだろうか。



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これもウサギ?

と、雪の林の中に 少し茶色になりかかった白兎が跳ねていった。

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いまさら尾根道に登るのはシンドイ。

新道の方へ・・・



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大分下ってきて、雪も湿り気を帯びた?

オイラン道中じゃねェぞというくらい靴の裏に雪がつき

スパイクが落ち葉と雪をサンドイッチにして、歩きにくいったらありゃしない。



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つらら。

だけど、ホントにこの道で合ってるのか?


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リボンもなく、下はだれも踏んでないように柔らかい。

方角的にはもっと左だと思うが、左に折れるところはなかった。

まあ、急激に下る道は作らないだろ。あの木と木のあいだか~?

なんとなく道らしきとことろを見当をつけて行き



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ズル~~!

振り返って滑った跡をパチリ、結構落ちた。



すると、前方から人影・・・

「こっちを行くと笹子峠ですか?」

あいさつもそこそこに聞けば、そうです。


頂上に登ったのかと聞かれ、同年代らしきおじさんは「思ったより雪が多いですね~。」

クルマはゲートの手前に止めてきた、笹子峠はもうすぐですよ。



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もう大安堵で、シニア夫婦のウシロ姿をパチリ。

あとは、延々と続く夫婦の足跡を辿って下るだけだから、ラクショーもん。



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気分的にもラクになり、景色を見回すヨユウもできた。


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向こうの方に青空も見え出して、

木々の芽吹きを愛でながら


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ここが笹子峠か~。


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峠の向こう側から、昔の旅人が歩いてきそうな雰囲気・・・


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そのすぐ下に、笹子随道、峠を越える苦労をなくすため昭和13年にできたものだという。

丁度道路関係の人が、クルマでトンネルを抜けてきて道路状況の視察?

山に登ってきたのかとは聞かれたが、送っていこうとは言わない。

もっとも又、トンネルの向こう側に帰っていくんだろ。


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トンネルの真上が笹子雁ヶ腹摺山。

つまりこの山が、交通の妨げになってたということか?

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それから国道をテクテク、

あの上に見える雪山から帰ってきたのかな?


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30分ほど歩くとゲート。振り返って一枚、

このクルマはあの夫婦のだろ。


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途中、出陣する武田の兵士がこの杉に矢を射立て、戦勝を祈願したという

天然記念物の「矢立の杉」を見て


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麓の集落まで下ってくれば、

白樺の向こうに山なみがみえるが、どれが今 登ってきたものか。

反射板が見えりゃな。


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出合ったのは、あの夫婦に道路関係の職員と白兎一匹。

結局2時間も国道を歩き、疲れ果てて戻れば 今頃、良い天気になりゃがって

さぁ、帰るぞ。



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走り出してすぐに蕎麦屋の看板をみつけ、食ってくか。

店の前の駐車場から向かいの山を見上げたら、アッ 真ん中の奥のテッペンが光ってる。

(老眼でも右下隅をクリックすれば見えますよ)