イメージ 1

明日は、東京にも雪が積もると騒いでた日曜の夜、

TV画面にニュース速報のテロップが流れ、

”評論家で社会経済学者の西部邁さんが多摩川で死亡、遺書が残されていたことから自殺とみられる・・・”



それから四日経ち、大雪や白根山噴火のニュースの陰でも 彼の死を悼む記事を案外多く目にする。

自殺の十日前に、西部邁の新刊「保守の真髄」についてインタビューした毎日の記事は、

新しいものばかりに飛びつきたがる戦後日本への懐疑、米国的なものの否定などの持論を語り

「数週間後には(自分は)生きてない」 と、近年繰り返していた自らの死の話をし、



その後、午前4時過ぎまでバーのハシゴ。バーからバーへの夜道を歩きながら

「オレの絶望の深さがわかったでしょ?」 と つぶやいたという。





彼を信奉してたらしい夕刊フジの若い記者は、西部邁が三島由紀夫を取り上げた際の「自死」に触れ

「生きることを第一の価値にすると、何でも許されることになる。

大事なものを守るために、いざとなったら自分で死なねばならぬ場面がある」

理屈じゃなくて実践が大事、と・・・




彼の思想は思想として、せめて手向けに 花瓶に花びらを散らしておくろう。

今夜の寒さで凍りつくかもしれないなぁ。