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本栖湖に棲む竜が、富士山の噴火を村人に告げるためにこの山に登ったといわれがある竜ヶ岳(1485m)。

野球の竜は当分這い上がれそうにないが、オレ的には竜にあやかろうと今年一発目の登山。



この時期は、山頂からダイヤモンド富士が見られるということで、

おととしの12月29日にも登ったが、雲にやられてあえなく敗退。

一年経ち もうあの時の根性は薄れ、頂上でダイヤモンドを見るにはゼッタイ間に合わない時間に登頂開始。

まあダイヤモンドは登ってる途中に見れりゃいいか、今日の第一目標は頂上でモチ入りラーメンや!


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それでも、まだ暗い6時過ぎに駐車場をスタート。

ヘッドランプをオデコにベルトで留め、その上に帽子、その上に防寒着のフード。

外気はマイナス2度?寒いな~。

ネットによれば頂上付近はマイナス7度だと書いてあったが、それでラーメンの火がつくのか?




スーパームーンの崩れかけたのが枯れ木の間から道を照らしてくれて、右下に本栖湖がぼ~~っと見える。

あの月光に照らされた白い山脈は、南アルプスか?



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お~、富士山がくっきり。ダイヤモンド富士は間違いないな。

まあ、おととしは、山頂のどの辺りに上がるとか 上がる時間まで調べたもんだが、

今日はラーメンのほうが大事だからな。

ダイヤモンドというより詩人の言うデ~ヤモンドくらいのもん。


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アレが竜ヶ岳か。まだ白く月が残る。

さっきからこめかみのところが痛く、高山病でもあるまいし こりゃ寒さのせいかと思ってたが、

明るくなってきて、ヘッドランプをはずしたら痛みが治まった。ベルトを強く締めすぎ?ソンゴクウじゃあるめェし・・・


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しかし、オレもそこそこ登れるようになってきたもんだ。

一昨年のときは、もうこの辺で上の防寒着にまで汗が染みてたが、今日はスイスイ。

しかも特筆すべきは、一人にも抜かれず追い抜いた人10人近く・・・

みんな若い人達で、登山経験が少なそうな 正月記念登山みたいな人達だった。

それでも、はァはァ口開けて登ってると舌の両端が寒い。
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おととしは 道の両端にすごいシモバシラが目立ったが、今日はほとんどなし。

それだけ乾燥しているということ?富士山もこの時期にしては雪が少ないんだろう。



あちこちパチパチ撮りながら上がってたら 突然モニターにメッセージ。

”電池がありません”

ウソだろ!これからデ~ヤモンドだってェのに・・・



一旦、スイッチオフにして又入れるも 瞬間、モニターに景色が映るがすぐに同じメッセージ。

アカン。今日は4,5時間くらいのもんと予備の電池を持ってこなかった。

まあスマホで撮るしかないか・・・



しかしここでふと、思いついたんだな。きっと寒さのせいで電池の減りが早いんだろ、

それなら暖めりゃ復活するんじゃないか?とにかくデ~ヤモンドの瞬間が一枚撮れりゃいいんだ。

さっそく電池を取り外してポケットに入れて暖め、なんでこんな時にとブツブツ言いながら上がっていると

上のほうで、「ア~~~出た~」という声。


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あわててスマホを取り出し、カシャカシャ。

なんか、お釈迦様の後光みたいなのが丸く写ってこれはこれでオッケ~?



そうして、太陽が頂上の上に上がったのを見て 手袋を口でくわえて脱ぎ

カメラの底を急いで開け、ポケットから電池を取り出しカメラにセット、SWを入れると・・・使える!


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やっぱり一眼の威力。

これ、来年の年賀状に使えるんじゃないか?

また電池をしまって・・・


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そこから7,8分も上がれば頂上。

たくさんの人が、まだダイヤモンドを眺めていたが、オレは早速良い場所を確保してアレの用意。


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自動点火装置で無事に着火!

ナニが用意してくれた野菜の中に、必須のニンジンはモチロン ネギと細かく切ったモチも入っていて全投入!




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あぶない、火事や!

しかし一度練習してるのは大きい。あわてずに火を弱め、無事にラーメンにありついて

寒い中、サイゴの一滴まで飲み干して うんめェ~。



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満足して周囲を見渡せば、白い頂は南アルプスか?


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なんやかやで30分ほど頂上で過ごし、イザ下りはじめて、え~~、こっちでいいのか?

しばらくして一年前に降りた本栖湖の方への分岐があって、ほっと一息、トラウマもいいとこや。

登ってるときには見なかった立派なシモバシラ。これ、太陽が当たると成長するのか?

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スマホで、眼下の本栖湖。


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無事、駐車場まで戻り、そこからちょっと行った先の撮影スポットで 

また電池を入れて、今登ったばかりの竜ヶ岳をパチリ。


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ここが、千円札の裏に描かれていると絵と同じところだとはお釈迦様でも・・・ 知ってた?