
免停中につき、すっかり山男モドキになって今日は大山詣で。
ケーブルカーで登るより、良く富士山の絶景が見られるとアチコチで聞く
ヤビツ峠から廻ったほうがおもしろそうと、
相鉄、小田急を乗り継いで秦野駅に降りれば 今日の好天予報にすでにバス停は行列ができていた。

バス会社もかき入れ時?始発よりまえに臨時便が出て、およそ50分でヤビツ峠着。
窓の外には雲海が見えて、ちょっとワクワク・・・
このヤビツというのは、かって武田と北条が争った際の矢櫃(やびつ:矢のいれもの)が工事中にでてきたことに
由来するとか・・・

満員のバスの9割方は、塔ノ岳方面に行き 大山に登るのはごくわずか。
バスの中で、先週は臨時便が5本も出たと講釈を垂れてたじーさんは大山組。
上までどのくらいかかるのか?と聞けば、標準で90分。ワレワレの足だと1時間半。
ウンッ?ダイジョブか~?ワレワレって、なんか一緒の組にして欲しくないな~。

8時過ぎ登山開始歩き始めてすぐ上着を脱ぐほどの陽気で、下には雲海が見えやっぱり早起きはするもんだ。
結局2時間くらいはかかるということで、もう一つ気がかりなことを聞いてみた。
大山の向こう側に降りて七沢温泉のほうに行くのはタイヘンですか?
ブロ友、み~こさんの先週のブログに 秘湯かぶと湯温泉の記事があり とてもそそられたが
調べたら大山のふもと、クルマならいいけど歩きじゃちょっとムリ?
「あっちは距離もあって、相当時間がかかりますよ。それに昨日の雨で下がグチャグチャじゃないかな~」
そう言われたんじゃ、ケーブルカーで降りて、勝手知ったる弦巻温泉にでも入って帰るか・・・

オッ、富士山!

トリカブトじゃないか。
スコップ持ってくればよかった・・・ジョウダンでっせ。

一応クサリ場もあり、

半分、来た。
あと、1.2km。
仙丈ケ岳のときは1000m登っただけなのに、死ぬ思いだったけどな~
今日はデビッドさんペースで、ゆっくりゆっくり 山を楽しんで登るって初めてかもしれない。

あの煙は箱根の大涌谷か?

お~、富士山がくっきり。

至れり尽くせりの道。
チリンチリンのクマヨケの鈴が鳴って、仙丈のじーさんを思い出すな~。
あのじーさんはホントにゆっくり登ってたけど、オレはそれにワをかけたゆっくりだった。
あの時はマラソンを走り終わったときみたいに息が上がりっぱなしだったからな~。

富士山を眺めながら、ゆっくり・・・

右からケーブルカーで来る道と合流、もう少しだ。

山岳信仰の山らしく、鳥居をくぐって・・・

その先にも、富士山の絶好ポイント。

10時、2時間足らずで頂上。

奥の院にお参りし、

一応、山頂(1252m)の写真を撮って、

こちら側が横浜、東京方面か?

マゴのオミヤゲにケンカしないようクマデを2本買い、
帰ったら、ムスメがこれでゴミを集めるの?
アホか!宝物をかき集めるんだよ。オマエんちの玄関に飾っておけよ。
ウチのライフスタイルに似合わない?ホットケ

七沢温泉郷まで7.7km?
いったって下りだろ?まだ時間も早いし行けるんじゃないか?
ヨシ、行け!

とにかく、かぶと湯温泉がアタマから離れない。

朝10時、まだ下界は霞んでいる。

あと7.1km。
ここが見晴台との分かれ、こちら側に降りる人はほとんどナシ。

さっきは7,1kmだったのに、どうなってんだ!

なんでしょう?

まだ6.3kmもあるのか・・・

面白いカッコの山、三峰?
ここまで飲まず食わず、コンビニで買ったペットボトルのふたを初めて開けて
この景色を眺めながら、コロッケパンにかじりついた。

こんなところにオービー杭。
コースを外れたらどこでもオービーということ?

この実は???
後ろから来た若い人に、ここ行けば温泉郷に出れるよねと確認。
とにかく方向音痴、はなはだしいからな~。
そのあたりからバスが出てるよね?
一応ネットで調べはしたが、3時半くらいのあとは夜の7時?とか・・・
別に厚木じゃなくても伊勢原のほうにも行くバスがありますよと聞いて一安心。

尾根の上を歩いてる。
痩せ尾根の上に木造の橋がかかっていた。

カサコソ、枯れ葉の上を行くのも楽しいけど、結構足にキテる。
時々、ズボンのすそを上げては、有名な山ヒルに食いつかれてないか確認。
あとで聞いたら あれは5月6月の梅雨時に出て、今頃はいないんだって・・・
知らないということは怖ろしいことだ。

モミジ・・・

これで半分か・・・
前からもウシロからもダレも来ない。
12時半?
もうそんな時間かァ。
こんなチンタラペースじゃ、日が暮れちゃうんじゃないかと、少しペースアップ。

不動尻というところまでおりてきたら三椏(みつまた)?
春先には咲くんだろう、もうツボミができかけてた。

ココまでは、下からハイキングに来る人もいるみたい。
出合った人が、「トンネルくぐって帰るんですか?」
トンネルがあるのかと聞けば、どうやら出るらしいですよ?
私たちは回り道をして来ましたけど・・・ホントかよ

この上流に不動滝。
行きたいけど、足が持たねぇ。

クルマ止めがあって、振り返ると「二の足線」の看板。
険しくて、行くのに二の足を踏むってこと?

あった。トンネルというのは、これか。
今更回り道なんかできねぇし・・・
中に足を踏み入れれば、真っ暗。照明も何もない。
出口の明かりを見ながら、一心不乱に足を進め、

なにも出なかったけど、トンネルの名盤を見上げれば「山の神トンネル」
そっちのほうがよほど怖い。

ゲートがあり、出てから振り返えると「クマ注意」
先に言えよ~。
ここからが長かった。
舗装道路をどんどん下って1時間半、かぶと湯温泉のホームページには
「宿泊客が多いときや混み合ってる場合は立ち寄り湯をお断りする場合がある」と書いてあったので
途中で何回も電話したが圏外で通じず、目的の終着のバス停に着き、そこからまた登って15分。
大体目論み通りの3時前に到着。

み~こさんのブログで見たのと同じ玄関をくぐれば

オイッ!
それでも、ココまで来て入らないで帰れるかと帳場に掛け合い、

まったりと、肌にまとわりつくような湯(パンフレットより)の露天風呂を楽しめば、疲れがす~~とひいていく。
田んぼの中にあった兜岩と呼ばれる大岩が、関東大震災の際に割れ温泉が噴き出した。
ボーリングも何もしてなくて、今でも自噴してるそうだ。
秘湯と呼ばれるにふさわしい小さなお風呂。洗い場は4っつしかなく、二人入ればいっぱいの小さなお風呂。
外には露天風呂もあって、晩秋の景色をみながらゆっくり足を伸ばした。

そうして、驚いたことにまた時間外にバスが来て、臨時便?ラッキーやないか。
小田急で海老名駅までたどり着けば、向こうに大山のシルエット・・・
あの左側から登り始めて右に降りたのか~。
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