
先輩のデビッドさんに連れられて、生涯3回目の登山靴の出番は箱根金時山(1212m)。
スカ線の逗子駅からクルマに乗せてもらい、10時前に登山口着。
駐車場から金時山を見上げて「あれか、近いな」
あれで近い?
オレより一回り上の同じ亥年の81歳、カンベンしてよ。

公時神社にお参りし、登り始めてすぐのところにマサカリ。
♪マサカリかついで金太郎~

まさかりで真っ二つの岩?宿り石の看板があったが、なにが宿ったのか・・・

81歳とは思えない デビッドさんのしっかりした足取り。
オレも初めて一緒に登ってよ~くわかった。
決して急がない。ゆっくりと同じペースで歩き続ける。
これが息も上がらずラクなんだな。
聞けば、若い頃は槍や穂高など北アルプスの常連だったとか。
槍なんか頂上へのハシゴは一つしかなかったけど、今は登りと下り2つある?
とにかく山小屋に泊まるのには、米を納めなければならず
一泊五合と決まっていて、二泊も三泊もするときはたくさん担いでいった・・・

デビッドさんはオレが新入社員で入社したとき、隣の部の課長さんだった。
オレがマージャンに明け暮れてたとき、そういう山に登ってたんだ~。
ハワイの往年のプロゴルファー、デビッド・イシイそっくりの風貌。
「あの頃は、みんな良く働いたね~。夜の8時が定時みたいなもんだった。
それから10時とか・・・営業は早く帰ってたけどね」
今更、ここで恨まれても・・・

りんどうがカレンな花を咲かせて、
それにしても人が多いな~。
この分じゃ頂上は満杯だぞって・・・

あの煙のところが大涌谷。
真ん中が、このまえ行ったススキの仙石原。その上に芦ノ湖が光ってるって、聞いた通りだけど・・・

紅葉にはやっぱり青空だな。

2時間足らずで頂上。
昔話をしてたらアッと言う間?でもなかったけど、少しは余裕で到着。
案の定すごい混みようだが、雪を載せた富士山が拝めて言うことナシ。
実際、食事をして下り始めたら雲に隠れてしまったんだから。

頂上にある金時茶屋。
どんな金時ムスメがいるのかと覗けば

出た!
お下げの金時***。
写真撮らせてといえば、こんなばーさんとかなんとか言ってたけど、断られなかった。

カベに、明日の朝のTVに取り上げられると張り紙。

天井には、この山に登った回数を競うような札がズラリ。
オジさんが、ノートに回数と名前と住所を記帳してってくださいというので
年賀状でもくれるのかと突っ込めば、そうじゃない、もし大涌谷が爆発したとき、何人死んだかわかるように?
テキのほうがうわてだった。
この茶屋で金時うどんと持って行ったオニギリを食べ、早々に下山。
混みすぎてて、外で座る場所さえみつからない。

途中で早くもヒザが痛み出し、持ってったサポーター装着。
デビッドさんはなんともないのか。
毎週二日、テニスで鍛えてる?テニスのほうがゴルフよりはよほどハードだからな~。

長尾山頂。ということは、今日は2坐制覇ということでいいな。

相当下ってきたな、と思う頃、クルマの音が聞こえガードレールが見えて、やっと降りてきた。

のぼったのとは違う道で、乙女峠出口。
昔、父の病の治癒を願い願掛けに通った乙女がこの峠で亡くなったことから乙女峠。
ここから駐車場まで20分ぐらい車道を歩くところ、
一人で行ってクルマとってくるからここで荷物の番して待ってて・・・
もう甘えさせてもらって、バス停のベンチに腰掛けて待たせてもらったよ。持つべきは先輩だな。

温泉、スキだったよなと 途中の日帰り温泉に寄ってくれて、持つべきは先輩だ。
そうして、帰りも車を運転してわざわざ自宅まで送ってくれて、やっぱり持つべきは先輩・・・
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