三月も終わろうというのに、なんという寒さダ。
震えてるところに信州の伯父さんから春の便り、「おこぎ」が届いた。

これを湯がいて、かつお節に醤油で食べれば
シャキシャキの歯ごたえにホロ苦味の独特の風味、
つまみにピッタシだけど、まあ一年に一度クチにすればいいかな。
「おこぎ」、どうも他の地方では、あまり食べる習慣がないようだけど
ワタシの故郷では、このトゲのある木を垣根にしていて
今頃の季節に新芽が出てくると、それを摘んでおひたしにしたり
和えたり湯がいて食す。
子供の頃、トゲに刺されてイタイ思いをしながら摘んだものだが
ナニは「信州はよほど食べるものがないのね」
バカ言っちゃいけねェ。
これは敵が攻めてきた時の防御になるし、
なによりタラの芽やウドと同じ仲間の立派な食べ物だ。
送ってくれたのはキレイなビニール袋に入っていて
最近は地元のスーパーでも売ってるっていうから
垣根で摘んだ奴じゃないようだけど、
ちょっと信濃の春を思ったりして・・・