先週の土曜日に靖国のサクラを見て
気象庁は26日頃だと言ってたが
オレは、あと一週間だと予想したのがビッタシ!
一銭にもならないのは、良く当たる。
という訳で、今年も桜の季節が巡ってきたが
記憶の中にある、一番古い桜のシーンは、
信州の天竜川沿いに開けた街の小学校に入学して、すぐの音楽の授業。
今は近隣の小学校に統廃合され、
跡地には立派な市庁舎が建っているが、当時は勿論木造校舎。
音楽室は二階の端にあって、大きな窓は開け放たれ
窓側の席からは手の届きそうなところまで、
満開の桜が枝を伸ばしていた。
「あっ、健一郎くんのお母さんだ」
桜の花のあいだから見える健一郎君の家から、
お母さんが洗濯物を持って庭にでてきた。
干し終わって家に入り、
しばらくすると又、洗濯物を抱えて出てきた。
これで終わりかな、と思うと又出てくる。
ピアノが鳴っていた。
みんなの合唱する声も遠くで聞こえていた。
春風に花びらが舞ったりして、ぼ~っと風景が霞んでいった。
あれから、あっという間に半世紀が過ぎて
アルバムの友達たちとも、誰一人音信不通。
まさか、まだ目が覚めてないっていうことは、ないよな~。