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もう少しして、吐く息が白くなる頃
夜空を見上げると南の空に星の三角形が見える。

一つはオリオン座の左肩の星、ペテルギウス。
そして、全天で一番明るい恒星、おおいぬ座のシリウスと
こいぬ座のプロキオン。

この三っつの星を結んだ線を
「冬の大三角」と呼ぶ。

なんでも食い物に見えるあなたのために、敢えて言えば
「冬の大福」ではない。念のため。
勿論、麻雀好きのあなた、「冬の大三元」でもないですから~!。

余計なことを言った。
そのず~と下の地平線の近くにあるはずなのがカノープスだ。

カノープスは全天で、シリウスに次いで二番目に明るい星だが、
北半球では、あまり高く上ることがない。
だから、その明るさよりも南の地平線すれすれに現れる奇妙な赤い星として知られている。

中国では、なかなか見ることのできないこの星を、長寿を司る星、「寿星」と呼び、
日本の七福神のひとつ、福禄寿の元になったという。
そのため、この星を見れば寿命が10日伸びるという縁起の良い星である。

しかし、日本でこの星を見ることのできる北限は福島県までといわれ、
しかも、水平線ぎりぎりに出現するので、見ようとしたら、よほど、高いビルに登るか、
あるいは、これからの季節に標高の高いところに行かなければならぬ。

冬の寒い夜に寿命を延ばそうと見に行って、
逆に寿命を縮めることのないよう、
星というと興味を示すあなたに、一応忠告しておきます。