edu2011年4月号の「子育てが本当につらくなったときあなたを救う心の処方箋」特集。

子供を叱って矯正するのではなく、ほめてできるように導くのがCSP(コモンセンス・ペアレンティング)の基本方針で、その内容が書かれていました。


1:「わかりやすいコミュニケーション」

  あいまいな言葉は使わない。してほしいことは、具体的に伝えること

  ×宿題もしないでダラダラして!ダメじゃない

  ○学校から帰ってきたらまずは宿題をしようよ

  子供に言葉を伝える時は、近づいて目を見て話しかける


2:「良い結果・悪い結果を示す」

  感情に任せてしからない。問題行動を起こしたら、子どもが「しまった」と思えるような結果を与える

  ×宿題しないで何時間ゲームをするつもり?何回同じ事言わせるの!」

  ○学校から帰ったらまず宿題をやるんだよね?今度から約束忘れないように。守れなかった時はゲームの時間は半分ね

  悪い行動に対しても適切な結果を与えて子どもが自分で反省する事が大切。

  <効果的な悪い3つの結果>

  ①子どもの楽しみに一時的な制限をかける

  ②正しい行動をやり直させる

  ③元の状態に戻させる 


3:「効果的な叱り方、褒め方」

  親の都合でほめたりしかったりしない。どんな「よい結果」をもたらすか、子ども側の理由を説明する

  「こうしたほうが、あなたにとってこんないいことがあるんだよ」と、子どもの側に立った説明をすることにより、自分の取った行動が自分にとって良い結果につながると分かり親の指示に従いやすくなる 

  <効果的な褒め方>

  ①賞賛を与える

  ②望ましい行動を表現する

  ③その理由を伝える

  ④どんな良い結果をもたらすか


4:「問題行動に備える”予防的教育”」

  その場でしかるのではなく、「どのように」「なぜ直して欲しいのか」子どもに事前に伝えておく

  「スーパーで「お菓子買って」って言わないで欲しいの」→「なぜかっていうと家にお菓子があるから。帰ってきたら食べようね」

  繰り返される問題行動をやめてほしい時、子どもが新しい事をする時にも効果的


5:「落ち着くためのヒント」

  どんなときに「キレる」か、自分のパターンを知り、感情のセルフコントロールを

  <きれそうなとき簡単に怒りを鎮める6カ条>

  ①悪い方にばかり考え始めたら、自分に「ストップ!」を

  ②数を数えるなどして、5秒間待つ

  ③子どもの言葉、態度に感情的に反応しない

  ④子どもと勝負しようとしない

  ⑤今問題になっていることだけに焦点を当てる

  ⑥言い方など自分の対応が悪かった時には子どもに謝る

2011年4月号のeduで私が楽しみにしていたもう一つの記事が


子育てが本当につらくなったときあなたを救う心の処方箋


という記事です。


あるアンケートで3人にひとりのママが「虐待したことがあると感じている」という結果が出たそうです。

現に私も長女が新生児の頃、普段は許せる長男のいたずらがどうしても許せず長男を叩いてしまった事があります…

子育てを自分が経験する前は虐待のニュースを見る度に虐待をする親なんて最低だ!と感じていましたが、いざ自分が子育てをしてみると虐待する・しないは紙一重で他人事だとは思えなくなってしまいました。


記事には「子育てがつらく感じるのはどんなときですか?」というアンケート結果が。


1位:子供が思うようにならない

2位:夫が協力してくれない

3位:母親としての自分に自信が持てない


うんうん、分かります。

我が家は結婚当初から夫が毎日残業で深夜帰宅、平日は基本夫を当てにしていません。

ですがたまに早く帰宅した時や休日には夫は子供達をすごく可愛がってくれ、私一人の時間を作るよう努力してくれるので「夫が協力してくれない」というのはあまり実感してません。

ですが1位と3位に関しては子供達が成長するにつれ毎日実感です…

特に私自身自分に自信がないので、本当にこれで良いのか自問自答の日々です。


ですのでこの記事はかなり参考になりました。

CSP(コモンセンス・ペアレンティング)というアメリカで開発された児童虐待防止プログラムで、親子関係が改善され「子育てが楽になる」と注目を集めているそうです。

明日記事の内容を紹介しようと思います。

私がedu2011年4月号で一番読みたかったのが


ハーバード大がアジア人のために開発した「目からウロコ」の英語メソッド


という記事です。

実はこの記事で初めて知りました汗


もともと英語をまったく知らないアジア人のためにハーバード大学で開発された英語学習メソッド「GDM(Graded Direct Method)」で、英語を英語だけで教え、また教えられる内容がすべて厳密に段階づけられているのが特徴です。

なんと中学1年生からGDMというメソッドで英語を勉強したごく普通に日本で育った高校2年生が「ベネッセ」の模試で帰国子女なみの「偏差値89.1」を出したそうで、確実に成果があると実証されているようです。


記事の中ではGDMを取り入れた実際のレッスンの方法が簡単に説明されてました。


1:体験と結び付けることで記憶させていく


  文法を教えるのではなく自分がやっていること、見ている事、自分の状況などを英語でどんどん発語していく。具体的な体験を通すことで言葉は現実の場面と強烈に結びつき、英語が感覚的に把握できるようになる。(教師が”I am~”と言ったら、生徒から見れば”You are~になるといったことを体験を通して英語の感覚を身につける)


2:日本語を使わない


  日本人が英語で「苦手」と感じる部分は、日本語には無いもの、日本語とまったく違うところなので、日本語を解するとかえって混乱してしまいます。英語を英語として状況から推測し理解して習得する。例として不定冠詞「a」を挙げてました。(すごく分かりやすかったです)


3:単語を数多く覚えるよりひとつの単語を広く使いこなす


  GDMでは最初のうち使用する単語は850語、動詞も基本の単語だけに絞り込み16のみだそう。やみくもにたくさんの単語を覚えようとするのではなく基本単語を核にして重要な単語を中心にメリハリをつけて覚えるので十分だそそう。使い方を段階的に積み重ねていく事で、その単語を応用しながら自由に使いこなせるようになる。


4:自分の立場で発話する


  ただ先生の言う事をリピートするのではなく(作り話をしない)、徹底してその場に起こっている事を英語で発話し続けることによって、自分の言葉として英語を使えるようになる。


上記がGDMのメソッドだそうです。

あと


英語を英語のままで学ぶときに覚えておきたいポイント


もまとめられてました。


1:必ず音声を聞きながら覚える

  英語には日本語にない音もあるので、ありのままの音を良く聞いて耳を鍛えるのは大事。


2:「先生はネイティブ」にこだわる必要なし

  技量のないネイティブより、教えるプロの日本人がおすすめ。


3:覚える単語の数より、幅広く単語を使いこなす

  やたらと単語を覚えさせても意味なし。基単語の使い方を幅広く覚える事のほうが重要


4:日本語に訳さない。英語のまま頭に入れる

  訳すことで頭に残るのは英語ではなく日本語。それではいくら勉強しても英語力UPはなし。


実際に英語を勉強してきた立場から、そして今現在子供達に英語教育を受けさせている立場から、どれも納得できる内容でした。

もっと早くこの方法を知りたかった、というよりこの方法で英語を勉強したかったです。

特に単語の部分はかなり共感です。

仕事では専門用語や普段使わない難しい単語を覚えて使う必要がありますが、日常会話や海外旅行では難しい単語は必要ありません。中学校で習った程度の単語を駆使すれば十分会話が成り立ちます。

私自身まだまだ英語力は未熟で特にイディオムを使いこなす事はできてません。イディオムは基本的な単語から成り立っているものがほとんどです。基本的な単語を使いこなすというのは簡単なようで難しいですね…


このGDMメソッドは子供が英語を勉強する時だけに限らず、英語を勉強している大人でも十分使えるメソッドだと思います。

個人的にもう少し調べてみようと思いました。

我が家が愛読しているeduですが、4月号は2011年4月から小学校5・6年生の授業に英語が必須科目として導入されることから「英語」に焦点をあてた記事がメインでした。


我が家では長男が0歳の時にDWEを正規購入して使っています。

私自身学生時代から英語が好きで、証券会社時代には英語を使って仕事をしていました。

夫も英語を使って仕事をしています。

私も夫も職場では高学歴で英語が話せて当たり前の人ばかりという環境、また将来子供が大人になった頃には英語ができない人はまともな仕事にすら就く事は難しいだろうということで意見が一致。

子供にはできるだけ早い時期から英語に接する環境を作ってあげようと思い様々な教材のサンプルや資料を取り寄せました。

その中で一番気に入ったのがDWEです。

2歳の長女もDWE・英語の大好きな子に育っています。


こういう状況ですので、今月号はとても興味深く読みました。

eduでおなじみの陰山英男先生の「10年後は英語必須社会。英語を学校まかせにはできません」という記事には深く共感!

学習指導要領が「どう変わったのか」ではなく、「なぜ変わったのか」という社会的な背景を理解しようとする姿勢が大切、とありました。


・日本の社会はすでにグローバル化が進んでおり、大手企業の中には外国の若者の雇用を本格化させているところもあり就職するためには外国人を相手にしなければならない

・日本経済が危機的状況にあり雇用状況が悪化している、900兆円もの借金をかかえておりいつ国家経済が破たんしてもおかしくない状況なので世界に目を向ける必要がある

・国際社会には限りない可能性があり、いま親が子供にしてやれることは海外で活躍するための基盤づくり

・海外を相手に仕事をする時に必要なのはコミュニケーションのための言語=英語、必要とされるのはビジネス上で確実な意思疎通を可能にするための英語力


日本の英語教育はすでに国際社会から大きく遅れを取っているだけでなく、これから実施される小学校の授業だけで十分な英語力が身に付く事はほとんど期待できません。

日本経済に希望が見えにくいまま、我が子がこれからの国際社会で生き残ってゆくために英語教育を学校任せにしないことが大切だ、とあり英語に関して親の努力が今まで以上に必要になるのを痛感です。

親が経済の動向や教育の変化を見定めながら、「いま何をすべきか」考える時代だ、と一文には子育ての責任の重みを感じました。

2003年7月生まれの長男と2008年9月生まれの長女の子育て中、自称幼児教育研究家のぴのと申します。


長男が産まれるまでは日本最大手の証券会社で証券アナリストの個人付き秘書の仕事をしていましたが、長男の出産を機に退職し専業主婦をしています。


長男が生まれてから幼児教育に目覚め、様々な本を読み漁り、DWE、WKE、家庭保育園、七田式など様々な教材を正規&中古で活用中。


教育・子育て・幼児教育に関する本や雑誌を読むのが大好きです。

このブログは今まで読んだ本や購入した本、定期購読している教育系の雑誌の内容を備忘録がてら綴っていきます。皆様の子育てのヒントになりますように。


宜しくお願い致します♪