ゲゲゲの鬼太郎のマンガの中の風景に、よく似たところで育った、というようなことを、このところ何人かの口から聞いたのである。
おじいさんが河童を見たとか、子供のころ座敷わらしと遊んでたとか、近所で妖怪か、と思われている現象は、実は自分だったとか、尾道水道のエンコウも、言えば妖怪ということになろう。
妖怪とは、日本の風土や民族性などが大きく影響してできているもので、英訳など不可能なものであるとか。また、どういうことでも妖怪に成り得ると。
外で、いつまでもトンカチの音がし、それをなにか変だとか思う心に妖怪が生まれる、というようなこともあるみたいである。幽霊やモンスターや悪魔などとは違うのである。
様々な現象を、妖怪の仕業として、恐れたり面白がったりして、これは悪であるなどと、一元的に決め付けないところがすごいところであろうか。

洋司