【概略】
正義感あふれる地方検事・デントと共にマフィアの撲滅に努めるバットマンの前に、狂気に満ちた犯罪を繰り返す不気味な男“ジョーカー”が現れる。
アクション

 

.0★★★★★
色々な意味で話題であったこの作品、ようやく観ることができました。
ヒース・レジャーの遺作であり、彼のジョーカーは言葉に言い表せられないほど、本当に素晴らしかった。観ているこちらが圧倒された。彼の演技がもう観られないのが、本当に本当に残念です。
アメコミものの中ではバットマンはもともと好きなんです。でもこれは単純なアメコミヒーローものではないと思う。非常にテーマが重くシリアスな作品でした。暴力を暴力で押さえつける正義への矛盾、ヒーローであるバットマン自身が闇を抱えているこのバランスが、従来の作品よりもかなり色濃くでていました。
見ている間、途中までは、ジョーカーの凄さもいわれるほどでもないかなと思っていました。ですが。後半、思い知ったよ…。
これは面白い。トゥーフェイスを布石とするジョーカーの悪意は背筋が寒くなる。悪意というのは少し違うか…悪という塊そのもの。動作、たたずまいそういったもの全てを、完全に演じきって見せていました。
原作でのトゥーフェイスは、マローニに硫酸を浴びせられそれを機に悪に染まるわけですが、映画での解釈のほうが納得がいきましたね。アーロン・エッカートさんも相変わらず上手いです。
ゲイリー・オールドマン、マイケル・ケインさんも相変わらず素晴らしかった。
絶望感に染まり、かつ正義を正義が追うという皮肉なラストの中、互いの爆破に手を貸さなかった市民、犯罪者たちの人間の良心、あれが本当に希望の光でしたね。(あと、警部の息子もでしょうね、あの子が成長したら「光の騎士」を継いでくれそうな気がする)