
【概略】
ウィーン国立音楽院のピアノ教授・エリカは、母親の極度の干渉を受けながら暮らし、倒錯的性癖を隠し持っていた。そして授業へ通い始めた青年との出会が彼女の運命を変えていく。
ドラマ
.0★★★★☆
演技力に圧倒されました。これは凄いです。
心情も非常にリアル。過保護な母親と対立しながらも繋がりあう形、愛を求めているのに自意識のほうがそれにより勝ってしまう。
愛を求めつつも拒絶しているようにもみえます。「おろかな欲望に身を蝕まれる」どうして苦しめるのか、孤独を感じたことがある人なら誰でも本能的に知っているのかも。
女性はみんなこうなのかもしれません、エリカと同じで。
ラストの、青年の爽やかな笑顔と対象のイザベル・ユペールの苦痛にゆがんだ一瞬の醜い般若のような顔。あの一瞬の顔が本当に強烈な印象です。
「隠された記憶」のときもそうですが、このハネケ監督って普段はみんなが隠しているような人間の非常に現実的な心の歪みみたいなものを表現するのが上手いですよね。
観ていて痛々しく、出来ればもう見たくないと思ってしまうほど。心がえぐられるようです。