企業の最大の資源は「人材」ですが、人材を活用するにあたり、多くの企業が問題を抱えています。
長時間労働、ミスマッチ、評価、モチベーション、低評価者の活用等々、どこの企業でも大なり小なり、問題を抱えています。
私の経験では、人材を活用するにあたっては、次の3つの観点から見直してみる必要があります。
1)組織
2)労務
3)人事
まずは、1)組織ですが、「組織」の観点から人材を見ますと、「能力が同じなら、人材は交換可能である。」ということです。非常に冷徹ですが、これは紛れもない組織の現実です。組織で動いている以上、総合力で見なければなりません。ここには個々のレベルの視点はありません。欠員が出れば、補充する。これが、組織の当たり前の世界です。
しかし、1)組織の観点を行き過ぎてはいけません。総合力で見ることも大事ですが、行き過ぎると、組織が崩壊する恐れもあります。
そこで、2)労務 の観点です。ここでは、個々に焦点を当てます。「人は本質的に平等」なのです。憲法にも謳っているように、人には生まれながらに「基本的人権」があります。つまり、社会的には、法的な規制で保護されています。
しかし、「人は本質的に平等」であっても、企業は収益をあげて発展していかなければなりません。
そこで、3)人事の観点が出てきます。「人は、それぞれ異なる個性を持つ」のです。ある分野では才能や能力があるもの、人には得意、不得意があります。それぞれ異なった個性を持つ人材をいかにうまく活用するかで、企業の発展性に違いが出ます。「人は本質的には平等」である。しかし、過剰な平等から納得感のある格差を出してやらなければなりません。会社への貢献度に応じての格差です。
3)人事の観点でうまくいけば、1)組織に良い影響を与えます。また逆の真なりです。
このように、1)組織、2)労務、3)人事は、まさに人材活用のトライアングルといえましょう。うまくバランスが取れてこそ、人材が活用できるのです。
冒頭で、「企業の最大の資源は人材」と申し上げましたが、人材の活用こそ、最も難しいのです。なぜなら、人材は血の通った生き物ですから。
あなたの会社はこのトライアングルがうまくバランスが取れていますか?
”Cool head, Warm heart”の精神で人材活用するのが、理想だと思います。