リアルインサイト 鳥内浩一さんの記事より転載
「イスラム過激派をつくったのは
アメリカといっても過言ではありません」。

案の定、こんな質問を受けました。

「じゃあなんでアメリカはテロとの戦争
とか言って、イスラム過激派と戦ってる
のでしょうか?」

なるほど。とても率直なご質問を
ありがとうございます。

なぜ育ての親が子を懲らしめているのか?

その理由をお話する前に、
少し昔話をさせて頂きます。

遡ること110年前、1905年9月4日のこと、
アメリカのポーツマスで講和条約を結び
日露戦争の決着がつきました。

勝利した日本は、南満州鉄道の権益を
ロシアから譲渡されました。

しかし、日本はお金を戦争で使い切って
しまったのに、ロシアから賠償金を貰え
なかったため、

せっかく手に入れた南満州鉄道の経費を
出す予算がなく、困っていました。

ここで登場するのがアメリカの
鉄道王ハリマンです。

ハリマンはどんな人かと言うと、
世界一周鉄道という構想を持っていた
すごい人物で、

さらに、日露戦争にあたっては、
日本の頼みを聞いて、

多額の戦時国債を引き受けた
人物でもあります。

実はもう一人、日本の多額の戦時国債を
引き受けたアメリカ人がいます。

ニューヨーク金融界の覇王と呼ばれる
ジェイコブ・シフです。

国債を買ってもらった日本政府は、
この二人の王に、とても大きな恩義を
感じていました。

ここでもう一度ハリマン戻って、
しばらく彼を主人公にしてお話をします。

ハリマンは日露戦争前からずーっと
南満州鉄道が欲しかった。

なぜ欲しかったのか。
世界一周鉄道構想を実現したかったからです。

しかし、南満州鉄道を支配する熊みたいな
大国が邪魔で邪魔で仕方ありませんでした。

かと言って当時のアメリカ政府の方針で、
力づくでは奪い取れませんでした。

そこで偶然(必然)にも日露戦争が
勃発しました。

ハリマンは日本に多額の軍資金を用意し、
見事、日本が南満州からロシアを追い出しました。

ハリマンは早速日本政府に南満州鉄道の
共同経営を持ちかけました。

日本政府は国債を買ってもらった恩義を
絶対に反古にしませんので大歓迎。
ハリマンと日本政府は覚書を交わします。
(セオドア・ルーズヴェルトも承認しています)

しかも、戦争で国庫がすっからかんの時に、
一緒に鉄道経費を払ってくれるなんて、
そんな素晴らしいことはありません。

しかし、講和条約調印式当日、
ハリマンと日本政府との鉄道共同経営計画を
なきものにした人物がいます。

外務大臣、小村寿太郎です。

ハリマンはもちろんのこと、
井上馨をはじめとした元老や政府閣僚は
めちゃくちゃ怒ったようです。

「日本だけのお金でどうやって鉄道経営
するんだバカヤロー」

お金がないのに、なぜ小村は鉄道共同計画を
蹴ったのか。

ここで登場するのが、ニューヨークの
モルガン財閥です。

モルガンはハリマンが大っ嫌いでした。

理由は分かりませんが、おそらく、
ハリマンが世界一周鉄道構想を実現させよう
としたところが、気に入らなかったのでしょう。

モルガンはハリマンを潰そうとします。
そこで、日本の小村を利用したんです。

モルガンは小村へこう伝えました。

「ハリマンは共同経営とか言ってますけど、
どうせ乗っ取りにきますよ。

せっかく戦争で勝ち取ったんだから、
日本だけで独占的に経営しましょうよ。

その決心があるんだったら、
喜んで融資する用意がありますよ。

ただし、レール・機関車・車両は、
アメリカから買ってくださいね」。

こうして南満州鉄道の権益は日本が独占する
ことができました。

アメリカが国家として日本に対して憎しみを
抱き始めるのは、ちょうどこのあたりからです。

ちょうど切りがいいので、本日の昔話は
ここで終わらさせて頂きます。

ところで、この昔話とアメリカ、
イスラム過激派の関係になんの
関連性があるのか。

ここでのポイントは大きく三つです。

一つ目は、国際金融資本が戦争にもれなく
絡んでいるところです。

日本の戦時国債を大量に買い、
日露戦争を後押ししたジェイコブ・シフ。

そして、小村寿太郎をして日本とアメリカの
関係を険悪にしたモルガン財閥。

彼らは国境関係なくお金を融資します。
だから国際金融資本と呼ばれています。

そして二つ目は、国債金融資本は対立の
構図をつくることを目的としているところです。

モルガン財閥の狙いどおり、満州共同経営は
頓挫しましたが、本当の狙いは何だったのか。

そもそもセオドア・ルーズヴェルトが承認している
覚書を反古にしたら、日本とアメリカの関係が
険悪になることは自明の理です。

つまり、確信犯的に日米対立構造をつくることを
目的としています。

最後の三つ目は、国際金融資本の挙動ひとつで
国際情勢がガラッと変わるということです。

セオドア・ルーズヴェルトは日露戦争前は
そこそこ親日家でした。しかし、日露戦争を
境にして、鬼のような日本敵視政策を始めて
いきます。

だいぶ長くなってしまったので、このあたりで、
冒頭の質問に戻ります。

「イスラム過激派をつくったのは
アメリカといっても過言ではありません」。

「じゃあなんでアメリカはテロとの戦争
とか言って、イスラム過激派と戦ってる
のでしょうか?」

日露戦争の経緯を考慮すると、
答えのひとつはこうなります。

冷戦時代、旧ソ連のアフガニスタン侵攻を
防ぐため、アメリカは現地の兵士とともに、
戦っていました。

アメリカ政府は、イスラムを守るために
戦う現地の兵士たちに武器を提供して
いました。

しかし、冷戦が終わっても武器は供給し
続けられました。そこで軍閥化していったのが、
イスラム過激派組織です。

誰が武器を供給し続けたのか。

国際金融資本です。

さらに国際金融資本は、イスラム過激派に
テロを繰り返させることによって、

アメリカ政府と対立させ、
「テロとの戦争」という戦争の大義を
つくりました。

つまり、どういうことなのか。

もともとアメリカとイスラムの兵士は
打倒旧ソ連で手を組んでいた。

しかし今は、
イスラムの兵士たちは軍閥化しイスラム過激派
となってアメリカ政府と戦争している。

なぜ国際金融資本がイスラム過激派をつくり、
アメリカと対立させていえると言えるのか。

それは、国際金融資本が歴史的に
どのような時に登場しているかを
分析すると分かってきます。

そのために昔話をさせて頂きました。

国際金融資本が戦争にもれなく
絡んでいること、

国債金融資本は対立の構図をつくる
ことを目的としていること、

国際情勢がガラッと変わるその時、
国際金融資本が登場すること、

日露戦争にはこの三つの要素が
入ってましたが、もちろん日露戦争
だけではありません。

人類の歴史、とりわけ戦争の歴史では、
必ずと言っていいほど、彼らが登場します。

そして、実はこれから、ある大規模戦争が
起ころうとしています。

そう、第三次世界大戦です。

国際金融資本が第三次世界大戦を
引き起こそうとしています。

おそらくこれが世界最終戦争になり、
地球のほとんどは破壊されるかも
しれません。

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いけることを、心より楽しみにしています。

それでは、また。
今日も皆様にとって幸多き1日になりますように。


リアルインサイト 中森 護
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転載終了