令和6年能登半島地震が起きてから半年が経ちました。

 

 

被災地の状況をわたくしが肌感覚で感じている事を書こうかと思います。

 

~珠洲市~

 

 

今でも倒壊したの家屋が多数でそのままの状況です。

 

営業再開出来ている事業者さんも少なく、地元の銘菓・特産品は未だに製造できていない状況です。

 

通水しても敷地内で配管がダメージを受けている家庭も多く、今でも避難所生活を余儀なくされている方が沢山います。

 

仮設住宅はかなり出来上がっています。

 

家屋の損壊規模が大きな方から優先的に渡されている様です。

 

~輪島市~

 

 

珠洲市同様今でも倒壊した家屋がそのままの状態になっています。

 

特に東部にある”町野”という集落は人口が少ないのに沢山の家屋が倒壊しました。

 

西部に位置する門前と言う集落は海岸が大きく隆起した場所で、海沿いの道下というところは特にダメージが大きい様に見受けられます。

 

福祉施設も配管がダメージを受けていていまだに再開出来ていないところが沢山あります。

 

再開している施設も利用者さん自身が避難されているという事もあり少ない様です。

 

観光の中心地の”輪島朝市”は瓦礫の撤去作業が始まりました。

 

そこに新たにお店を作って商売を始めるまで、どの位の時間を要するのでしょうか...

 

輪島の人って結構気持ちが元気な方が多いので意外と復興は早いかもしれませんね。

 

※上記の2市は今回の地震で隆起した日本海側に面しているので目に見えて被害が大きいです。

 

~能登町~

 

 

能登町は日本海側に面していない分先の2市よりはダメージは少ない様に思いますが、内海側では津波が押し寄せました。

 

珠洲市も同じことが言えるのですが、今回の地震で津波が襲ったのは内海側中心でした。

 

海沿いの道を走っていると津波で流された物が今でも道路脇に寄せられたりしています。

 

東日本大震災の時ほどの大きな津波ではなくとも、人がそこに住めなくなる破壊力を持っているので自然の力は恐ろしいと感じました。

 

能登半島でも山間部は比較的ダメージが少なかったのか、山間に位置する集落のお店や施設はかなり復活していて営業を再開しています。

 

~穴水町~

 

 

穴水町も能登町同様、東部の内海に面しているところは津波のダメージがありました。

 

わたくしの知っているお店も津波が入り込んできて赤判定のダメージを受けて廃業になりました。

 

街の中心部も揺れがひどかったのか、道路と橋の段差がとてつもなく大きかったり、埋めたアスファルトが凹んでしまっていたりと通行に支障をきたす場面をよく見かけます。

 

赤判定の店舗も多く、仮設商店街の話も進んでいます。

 

里山海道が全線対面通行が出来てない今、穴水町は珠洲市、能登町、輪島市へ向かう交通の要所なので地震が起きてからというもの渋滞が多発します。

 

穴水町は能登鉄道の終点の駅があります。

 

~志賀町~

 

 

志賀町は原発がある町なのですが、今回の地震では壊滅的なダメージを受けてはいません。

 

ただ、奥能登同様古い家屋が沢山あるので倒壊した家は沢山あります。

 

能登中部という事もあり奥能登2市2町ほど被害はありませんが、能登全体の観光がダメージを受けているので経済的にダメージを受けています。

 

~七尾市~

 

 

七尾市も奥能登2市2町ほど被害は多くありませんが、被害を受けた建物の質が違います。

 

七尾の市街地は水道も復旧してかなり日常を取り戻しつつあります。

 

七尾市は能登の中心に位置していて北陸有数の和倉温泉があります。

 

和倉温泉は能登観光の足掛かりの役割を担ってきましたが、今回の地震で全館が休業となりました。

 

能登島水族館のある能登島でも被害は大きく、能登島西部にあるツインブリッジが通行不可能になっていて交通の便が非常に悪くなっています。

 

市街中心部のお店・観光施設も倒壊・破損したりと観光業に大きなダメージを受けています。

 

田鶴浜地区は七尾市の中でも特に大きなダメージを受け、町の中心地の家屋の多くが倒壊しています。

 

 

~中能登町~

 

 

中能登町は七尾市より南に位置している為、七尾市と比べると更に被害は少ないです。

 

発災から1か月後には日常を取り戻していました。

 

※わたくしは3月下旬まで自宅が断水していたのでそう感じました...

 

しかし、奥能登を含めて商売をしていた事業者さんもあるので経済的ダメージを受けた方はいらっしゃいます。

 

わたくしは羽咋以南の事はあまりよくわかりませんが、

 

 

震源地から遠く離れた内灘町も液状化現象のせいで道路がグチャグチャになり家ごと持ち上げられたりと...

 

金沢市でも崖ごと家が崩れ落ちたり、金沢城の石垣が崩れたりと...

 

お隣の福井市、富山市もあまり報道されていないだけで、被害を受けた方はいらっしゃると思います。

 

富山の知合いに聞いた話ですが、避難するときに町にガスの臭いが漂っていたそうです。

 

と、なんとなく書き綴りました。

 

能登半島は少子高齢化・過疎が進む中でも観光業に支えられてきた面もあります。

 

風評被害ではなく実際に観光に来ても発災前の様に楽しむことは出来ないと思います。

 

人により様々な言い分はあります。

 

『こんな時に来ないで』とか『来て何してくれるんや?』とか...

 

わたくし個人の言い分としては...

 

少しでも...

 

日帰りでもいいから...

 

能登に来て欲しい...

 

と感じています。