17冊目
「カンナ 鎌倉の血陣」
高田崇史
講談社ノベルズ
甲斐は婚約者の聡美とお茶会に出席するため鎌倉へ。
貴湖と竜之介も現れて、聡美の胸中は複雑。
そんな折、甲斐を挑発していた主催者の加賀美宗朝が殺害された。
さらに甲斐たちも襲撃を受け、忍びの影がちらつく。
宗朝が調べていた鎌倉幕府の源氏三代と関連が…?
天下の将軍を操り、死へと追いつめた人物は誰なのか。
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
カンナシリーズ6作目です。
今回は初めて聡美が同行しているのでちょっと雰囲気が違うな、とか少し思ったのですが、貴湖が担当していた歴史蘊蓄係は聡美がきっちり引き継いでいたので特に違和感はありませんでした。
今の歴史テーマは鎌倉幕府。
特に、武家の頭領としてあれだけ担ぎ上げられていた源氏将軍が、たった三代で潰えてしまったのはなぜなのか。というものです。
とはいえ、鎌倉幕府の話は「QEDシリーズ」の方にもあったので、あんまり目新しさがなかった感は否めないですね。
ただ、今回は歴史テーマと現在の殺人事件とのリンクがキレイで、すっきりした読後感がありました。
聡美が関わり始めたことで今後の展開がどうなっていくのか、楽しみになってきました。
続巻はもう出てるので、とっとと読まないとなぁ…。