1冊目
「白澤 人工憑霊蠱猫」
化野燐
講談社文庫
有鬼派の暴走により始まった妖怪にまつわる戦いは、穏やかだった美袋学園都市を凄惨な場に変貌させていく。
物語は美袋小夜子と白石優の二人から、時実理一と石和百代をめぐるものとしてあらたに語られ、より激しくなっていく。
「陰」「陽」のユニークな二部構成で叙述されていく、化野燐の世にも妖しい妖怪奇譚。
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人工憑霊蠱猫シリーズ2作目です。
あらすじにもある通り、前作メインだった美袋・白石は脇に退いて、逆にメインではなかった時実と石和が全面に出てくる展開でした。
しかも、時系列的には前作ストーリーの半分が経過したあたりから今作が始まっていて、明かされていなかった色々なことが分かっていく展開が楽しかったです。
とはいえ、実は前作を読んだのは1年くらい前(多分)なので記憶がちょっと薄れていて苦労しましたが。
この2作でとりあえず美袋学園内でのごたごたは一旦収まった模様。
次回作からどうなっていくのかが楽しみです。
未読本が山盛りあるのでいつ読めるのかは分かりませんが…