31.「カンナ 天草の神兵」高田崇史 | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

31冊目
「カンナ 天草の神兵」
高田崇史



カンナシリーズ第二弾。



兄のように慕う諒司が失踪し、前の事件(前作参照)で、手がかりをつかみかけたものの逃してしまった甲斐のもとに、諒司が熊本にいたという目撃情報が舞い込んだ。



熊本に行き、新たな情報を得て天草に向かった甲斐たちだったが、現地では殺人事件が起こっていてピリピリムード。



人の出入りが厳しくチェックされているため諒司もまだ天草に居るはずだと宿を当たることにするが、寺や教会に頼ったのではないかとの推論のもと近くの教会を訪れることにした甲斐たち。
しかし、神父は何かを隠している様子で…




現在の事件+歴史上の事件や人物というふたつの謎を同時進行で解いていくこのシリーズ。



今回は「天草四郎」の謎。


なぜ長男なのに四郎なのか。

なぜ四郎とともに城に籠った人たちは皆殺しにまでされないといけなかったのか。

等々の謎の解説はなかなか大胆でおもしろかったです。



でも現在の事件とのリンクが薄すぎやしないか?



何か甲斐たちが勝手に右往左往してただけのような気が…。



あと、貴湖ちゃんが犯人に襲われるも、みずから仮死状態となって難を逃れる、っていうのは定番メニューになるのかコレ…。