先週は満開だった桜も、今は淋しく残りの花をかろうじて枝に残している。
この散り際の良さが潔しとされ、愛されてきた花だ。
こんな華やかな花の下でもさまざまの問題があるようだ。
つい先週あたり、夕方のTVのニュースで取り上げていたのが、
花見客の場所取りと片付けの話題だった。
場所取りと片付けをホームレスの人がしていると言う。始めは残りの料理を頂く為もあったようだが、
片付け料として1000円くらいのお金を、お礼として受け取っているようだ。
生きるための智恵で考えついたことだろう。
しかし、場所取りは予めお金を受け取る事から、暴力団の資金集めに繋がる事を避け、禁止になったらしい。
前から花見客の宴会を愉しんだ後のマナーの悪さは問題になっていたが、
これなら持ちつ、持たれつで、仕事に付けない人たちの、仕事として考えればいいことだなと、観ていた。
しかし、中には残った物を食べられないように、ぐちゃぐちゃにしてから、
片付けもせずに帰るグループもあるようだ。世の中荒んでいる。
手付かずの食べ物が、そのままゴミになるとは、この行為も食糧難になった経験がないのだから、
分かりようがないと言えば、そうだが、いつか私達人類に返ってくるんだろうな。
かって、困っている人に分け合って暮らしていた社会だったはずなのに、
そして、まだ思いやりを持ち続け暮らしている人達も、多いはずなのに、
と残念に思ってしまう。
”残さず食べなさい。!”
”困っている人に分けてあげなさい。!”
こんな事をいいたいのは、私の傲慢さなのか?
TVはいい意味でも、悪い意味でも、いろいろと私の感情を刺激してくれる。
思いやりを見失う事なく、進みたい。
SATSUKI