ソンレ・レジェンド 第一章 ~アルス山の城~

ヨエ・・・アルス山の城の使い。14歳

リン・・・アルス山近くに住む。13歳
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~第六章~ 会話

ヨエが目覚めてから一週間がたった。ヨエはリンの家にも慣れたし傷も治りかけだった。しかしヨエは敬語をくずすことはなく、とても大変な仕事も手伝ってくれた。ある日、ヨエの心にはこのままここに居てもいいのかと疑問に思うことも出てきた。そしてヨエは新たな居場所を探そうと決意したのである。


 「リン様、わたくしは、新たな居場所を探そうと思います。ここにただで居させてもらい、私の存在など邪魔になるばかりだったでしょう。長々とお世話になりました。」


 リンは顔をあげて目を丸くし、顔をしかめた。


 「なんででていくのか?お前は別に邪魔でもなんでもねぇ。しかも働いてくれるんだしよぉ。」

 「恐れながら、私の住んでいた場所のおきては、相手の家には、ただでは泊めてもらうのはしてはいけないのです。」


リンははっきりした口調で言った。


 「お前は、ただで泊まっているわけではないんだ。ちゃんと働いてくれた。普通の人間の仕事はだいたい一日1ロン(約1500円)だ。そらから旅館に一日とまる代金は1ロンちょうど。いいとりひきだろう。しかしちゃんとはたらいてもらうぞ。」

 「いいのですか!?まいにち働きますので、どうかお願いします!」

 「よし!よろしくな!」


今日からヨエはリンの家に泊まることになった。ヨエは毎日せっせと働いた。そのかわりリンはちゃんとご飯もつくってやったし、部屋も1つあげた。ヨエは毎日がとてもしあわせで楽しかった。


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