ケン「そうだろう。じゃどうすればいい?」 

 

 

------------つづき---------------

 

けん「どうって・・・」

 

ケン「自分で選択しなければ何も変わらない。逆に選択すれば恐怖がやってくる。だがもし選択することができれば、今よりも前に進むことができる」 

けん「たしかに」

 

ケン「その選択を色んなところで繰り返していけば」 

けん「あっ!」

 

ケン「その選択に「選ぶ」「選ばない」があるとすれば」 

けん「そういうことか」

 

ケン「そういうことだ」 

けん「なるほど。そこにつながるのか」

 

 

ケン「気づいたようだね。可能性は無限大ということだ。自分の選択や行動一つでいくらでも道は変わっていくということだ。人の人生は選択の連続だ。それをしっかり決めて選んでいくこと。自分を信じて選んできた積み重ねの結果が奇跡を引き寄せるんだ。選ばない奴に奇跡など寄ってこない。自分で引き寄せるものなんだ。そして、自信をもって選択していく自分を当たり前に積み重ねる。そこに奇跡が引き寄せられる。でも当たり前に積み重ねただけだから、奇跡も当たり前。つまり必然ということだ」 

 

けん「なるほど。なんとなくわかった」

 

 

ケン「そうか、ならよかった」 

けん「奇跡って勝手に起きるものだと思ってたから」

 

ケン「すべて自分次第ということだ。そして大切なことは自分で選ぶということ。他人に決めさせてはいけないのだよ」

 けん「それって家族も?」

 

ケン「もちろんだ。家族も他人だ。血のつながりは関係ない」 

けん「そっか・・・・・なんか自分のことが頭をよぎるな」

 

ケン「そうだな」 

けん「ちょっと辛かった」

 

ケン「ああ、知ってるよ」 

けん「もうあの頃には戻りたくないな」

 

ケン「別に戻る必要もない。キミはキミでいいんだ」 

けん「そうだね」

 

ケン「キミは家族が大切だろう?」 

けん「一応ね」

 

ケン「一応なのか」 

けん「うん。僕は家族は大切だよ。でも一応くらいでいいかな」

 

ケン「一応でも大切ならば、それでいい」 

けん「うん。それになぜ一応かというと、もっと大切なものを見つけたからなんだ」

 

ケン「ほう。なんだね?」

 

 

 

けん「自分自身だよ」

 

ケン「そうか・・・自分か」 

けん「変かな?」

 

ケン「変なものか。むしろ素晴らしいと思うよ。とてもいい発見をしたね」

けん「ありがとう。ホントは言っていいのか迷ってた」

 

ケン「なぜ?

けん「自分が大切なんて自分勝手な感じがしたから」

 

ケン「そうか。キミならそう思うだろうな」

けん「最近になって僕も少しずつだけど変わった気がする。君と話すようになってから」

 

ケン「なるほど」

けん「君に教えてもらってきたことを思い出すと、僕は自分を大切にしてこなかった」

 

ケン「そうだな」 

けん「家族のため、周りのためといって一番大事にしなくちゃいけない自分を大事にしていなかったよ」

 

ケン「そうだな」 

けん「君と出会って僕は変わった。自分を大事にしようと思ったよ」

 

ケン「そうか」 

けん「いや、少し違うかな」

 

ケン「ほう、どこがだ?」 

けん「「大切にしようと思った」のは後の方で」

 

ケン「うん」

けん「ホントは・・・・・」

 

 

 

 

 

 

---------------⑦につづく----------------