タイの国会に当たる暫定議会は29日、特別会合を開き、10月に88歳で死去したプミポン国王の後継として、ワチラロンコン皇太子(64)を新国王とすることを承認した。議長が12月1日に皇太子に会って国王への即位を要請し、即位が正式発表される見通しだ。
皇太子は1952年、プミポン国王の長男としてバンコクで生まれ、72年に後継者に指名された。憲法の規定などに基づき、内閣は王位継承者として皇太子を議会に通知。議会の承認を経て、議長が皇太子に即位を要請し、チャクリ王朝第10代国王が誕生する。
皇太子はプミポン国王が死去した10月13日に即位するとみられていたが、「国民と悲しみを分かち合いたい」と延期。プラユット暫定首相が29日に議長に送った書簡によると、皇太子から即位の時期について、国王死去から50日目に当たる12月1日に検討すると伝えられていたという。
新国王は来年2月までに新憲法案に署名し、公布する予定。国王不在が長引けば新憲法の公布に遅れが生じ、2014年のクーデターで発足した軍事政権がさらに長期化する恐れがあった。不測の事態がなければ来年11~12月に総選挙が行われ、民政復帰する。
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