ウォーターフォール開発とは、システムエンジニアの世界で主流になっている開発手法の1つである。上流工程から流れていく開発全体の様子をWaterfall(滝)に例えて名付けられた手法だ。

まずクライアントとのヒヤリングをもとに要件定義をまとめ、そこから順番に設計、開発、テストと、滝が落ちるように進んでいく。1つの工程が終わるまで次の工程が始められることは基本的には無いし、トラブルが無い限り工程をさかのぼることもない。

ウォーターフォール開発は1986年にドイツで発表された手法である。それまでの職人的方法から、体系化されたライン作業のようにすることでシステム開発の効率化と量産化が可能になり、それ以来世界中で主流となっている。

メリットとしてはまず、エンジニアの間で連携を取るようになることだ。ウォーターフォール開発では、最初からシステムの完成形が開発チーム全員に共有されている。そのため、それぞれが目の前の作業に夢中になってしまうことが少なく、同じ目標に向かって足踏みをそろえることができるのだ。

SEが進歩状況を把握しやすいということもメリットだ。全員があらかじめ作ったプランに従って作業を進めるので、どの工程がどれくらい進んでいるのか、遅れているのか、誰がてこずっているのかなどが分かりやすいのだ。

また、体系化されているので開発するシステムの品質と完成までのスピードが一定水準に保てるというメリットもある。お決まりの流れを作ることで、毎回同じクオリティーの物をムラなく作り出すことができるのだ。

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