和歌山/検査済
１月２６日（金）昼頃、送付されてきました。 半分くらいあきらめていたのに…。 嬉しい反面悲しくもあり、複雑な気持ち！ 鯛さんなら「〇さんお買い上げ有難うございます」と仰るはず。 今回のフロアーオークションには参加しませんでしたが…。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ やっぱり昔、川井コレクション本（鳴美 1995）で見たんだ！ 和歌山/検査済龍１銭（2版32番）貼 朱印”六月七日” 明治５年（1872）”橋本郵便所にて弐貫支拂、六月八日”（別段急便賃 20銭） ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 別段急便 宛先；伊勢紀伊其外巡回御用先 丹波 修治 殿 ← golfandpost様に感謝！ 溝口 月耕 殿 ← 高橋健次郎様に解読感謝！ 博覧会事務局 ← 高橋健次郎様に解読感謝！ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【川井清敏】コレクションのリーフ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【今回出品者（故人）】コレクションのリーフ ほぼ、お名前は想像できそう？！ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今迄の拙ブログ登場の【和歌山検査済】は『和歌山/検査済（１）』毎日暑いですね。天気予報と大違いでこちら（但し、和歌山ではない）の空は雲ひとつありません。今日は全国的に見ても、文字の太さが目立つ消印をご紹介いたします。和…ameblo.jp 『和歌山/検査済（２）』和歌山/検査済（２）連日、梅雨明けかと思われる天気が続いております。今日の物は昨日の物より先に入手しました。昭和４０年代半ば神戸の現場に居た頃、「二重丸印…ameblo.jp ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下はタカハシスタンプ商会様からのメール（その①～その③）（ご教示に感謝！）その①〇〇様拝復いつも大変お世話になっております。この度はご落札有難うございました。このカバーは川井清敏さんのコレクションにあったものです。フィラ日本91,ｽﾍﾟｲﾝ、タイで大金賞、フィラコリア94でチャンピオンクラスになりました。没後このカバーは複数の所有者を移動しました。今回のリーフは川井さんのものではなく、ご出品者（故人）のものです。ご参考に川井コレクションのリーフ写真を添付でお送りします。このカバーの出所はもともと田結荘金治さんが持っていたという方もいますが、碌々集(昭和39)には出ていませんので眉唾かもしれません。川井コレクション本(鳴美1995)では「別段急便」には言及無く、「和歌山検査済」で最も美しいと解説があるのみです。竜切手の「別段急便」はおそらく,5,6点＋位と思いますが、「別段急便賃」の徴収場所・金額が分かるものは非常に貴重と思います。宛先が面白く、「伊勢紀伊巡回御用先」とあり、予め巡回先最寄各局に受取人移動の旨伝えてあり、別段急便にて現在地を調べ最寄局留、又は宿泊先まで配達にしたものと考えられます。その為大変高額な別段急便賃となりました。このカバーは橋本局で支払っているので、橋本滞在中に配達となったようです。時代は下がりますが、類似の「追っかけカバー」別仕立便をいくつか見たことがあります。以上私が確認できたところです。お役に立てれば幸甚です。今後共どうぞよろしくお願い致します。ありがとうございました。タカハシスタンプ商会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その②２月１日 再度、感謝！追記受取人：丹波修治・溝口月耕差出人：博覧会事務局明治政府は海外への殖産品事業振興の為、ウイーン博覧会（1973)へ向けて明治5年博覧会事務局を設立、本草学者である丹波修治は博覧会事務局御用掛の一人として、主に東海近畿地方の物産・特産品の調査に従事し、多くの標本を収集した。溝口月耕は画家で、丹波に随行し多くの標本の図画を担当し、共同で多くの調査録を残している。丹波は後の内国博覧会にも参加し、三重県職員として内務省から博覧会審査委員を任命されている。このカバーは明治5年なので、まさにウイーン博覧会の為の調査中ということでしょう。非常に興味深いものですね。タカハシスタンプ商会高橋健次郎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その③２月１８日 再々度、感謝！○○様先日はありがとうございました。件の「和歌山検査済別段急便」ですが、昨日郵便史に詳しい方と話しまして、興味深い考察がありましたので、お知らせいたします。今回の場合、公的な視察調査行の為、巡回先の宿泊地は予め決められていたと考えられ、和歌山局差出し時点で巡回ルートを指示できるので、和歌山局が仕立局となり、直接別段急便の特別脚夫に巡回先宿泊地ルートを追跡させ、途中の郵便局は中継しないで、橋本で配達、受取人から脚夫賃を徴収したと考えられる。その為かなり高額な別段急便賃となった。移動場所が不確定な場合や、最寄局留めを指定した場合は受取人が移動の都度、最寄局（又は宿泊地で）次の移動場所を指示し、配達脚夫が追跡する。局留めで受取人が郵便局で受取し脚夫賃を支払う場合は、配達局の印が押される可能性もある。いずれにしても、別段急便（別仕立）は仕立局からの別雇脚夫による実費の急速便であり、（別便・別配達は前納による配達局からの脚夫による急速便）受取人が移動する場合の配達方法は未解明なことも多く、現場の適宜な判断で行われたと考えられる。以上ご参考になれば幸いです。今後共どうぞよろしくお願い致します。高橋健次郎タカハシスタンプ商会----------------------------------------------------------株式会社タカハシスタンプ商会〒104-0061東京都中央区銀座7-5-19 銀座龍櫻閣7階TEL:03-3573-5370 / FAX:03-3572-0661http://www.takahashistamp.com/タカハシスタンプ商会---------------------------------------------------------- では次回まで・・・・・・・・・・・・・・・ コ メ ン ト ・・・・・golfandpostyobnagさんオークショニアの説明にあるようにして手紙を受け取る人ってどんな人か気になってググってみました。あて名人の丹波修治は植物による医薬、本草学の学者とわかりました。紀伊国や伊勢国を回っていたようですね。このカバーは、郵趣的な価値に加えて、本草学的な価値もあるのではないでしょうか。01月31日 15:47yobnag＞golfandpostさん複雑な気持ち！ 「803回・日フィラ」にも参加して以前話題にした召集令状のエンタの動向観察しましたが最低値落札（当然一名入札）で落札値は以前の【カナイ】の十分の一。もっとも、私は森田弥富さんから50円でしたがネ。収集家は大前提「安価でも要らない物は要らない！」を厳守すべき故に現状は収集家の減少は間違いないでしょう。が、「高価でも要る物は要る！」考えは必要…。いったい、この本人何を言いたいのかな？01月31日 10:32golfandpostおめでとうございます㊗️タカハシの表紙を飾ったアイテム、すばらしいです。加えてオークショニアによる由緒書きもあり、このカバーが貴重な理由が理解できました。清水の舞台から何度飛び降りてもわたしには手が届かないアイテムです。01月31日 06:56
