【読書のきっかけ】
大学院の「経営職業倫理」の授業で「にんげんだもの」というビデオを見て、その中で紹介されていた詩がこの詩集の中から抜粋されたものであると知り読むことになった。滋賀県の和菓子の製造小売業で働く女性の「商人の美しい心」を描くドラマであった。
正直、忘れていたものを思い出した感覚とドラマのストーリーに感動してしまった。
【感想】
ここにある詩を読んで、どのように感じるかは自分の心次第であると思う。鏡のような詩である。
私の好きな詩をいくつか抜粋したい
商人の道 昭和三十一年七月二十五日
小売店の繁昌はその店がお客との間に心の結びつきをどれほど深くつくり得るかによってきまる。
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お客との間にそういう親愛の流れをつくることが小売店経営での一番大事な仕事であると、私は信じる。
資本、設備、経営技術によって小売店の繁昌がきまるとは思えない。
それ以上にたいせつなことは「お客様のための店」という経営精神が店の隅々にまでにじみ出ていることである。
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消費者は単にモノを求めているのではない。
モノと金の取引をこえて、商人の「人間」を求めている。
誠実な、正直な、温かな人間の心を商人に求めている。
一人のお客の喜びのために誠実をつくし、一人のお客の生活を守るために利害を忘れる。
その、人間としての美しさこそ、小売店経営の姿としたい。
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あなたの商人としての姿に、私は、前だれをかけた「み仏」をみたい。
