私の母は慰めてくれる人。
私の兄は叱ってくれる人。

同じ話をしても、『大変だね』と言う母と、『甘えてる』と言う兄。

本当にこの二人のバランスが絶妙で、両方があるから私は頑張れたりする。

私の兄は厳しい。でも、本当はすごく優しい。優しいからこそ、甘ったれな私を叱咤してくれる(はず)。

母はただ話を聞いて、一緒に怒ったり、慰めたり、私に寄り添ってくれる。

自分がしんどいと思ってることを、『しんどいな』と言ってくれる人と、『もっとがんばれや』と言ってくれる人がいるのは、私にとっては前に進む原動力なのだ。

末っ子、甘えたの私がなでなでされながら尻叩かれるのは、恐ろしいほどに大きな力が背中を押してくれる感じだったりして。

こんなことを思える夜は、私って何て幸せなんだろうなんて悦に入ってしまう。

私の宙ぶらりんな感情は、誰かに支えられて機能している。

私はその程度の人間なのだけれど、それでも存在できるのはこんな小さなことのお陰なのだ。