相撲中継を見るのが好きだ。
2ヶ月に一度やって来る各場所が始まるときは、どんな場所になるのかとワクワクする。

今も初場所を楽しんでいるのだが、上位陣が奮わない中、若手や中堅力士の活躍は非常におもしろい。

しかし、結びの一番に横綱がいないのはやはりなんともさみしい。

横綱に思うことがある。

十代で言葉も文化も違う異国に来て、トップにまで登り詰める。

どれだけの血、汗、涙を流したのかは想像も出来ないが、並大抵の努力では得られない地位であることは確かだ。

そして、そのトップで常に強くあり続けなければならないことは、トップをとることよりももしかすると難しいことなのかもしれない。

横綱という地位故に、その言動や、取組の技などに注目が集まってしまう。

私自身も、どうしてもそういうところを見てしまうときがある。ケチをつけたくなるときもある。

でも、入門したときのあの小さな体の少年が、今てっぺんで活躍するまでの道のりを想像すると、やっぱり『頑張れ』と応援してしまうのだ。

来場所の横綱の活躍を楽しみに待つとしよう。