お弁当を自分で作るのだが、自分で作ったお弁当はいまいちテンションがあがらない。

高校生までは母がお弁当を作ってくれた。

部活をするようになる前までは、たまにやってくるお弁当の日が楽しみだった。
たま~にだから、母も私のリクエストを聞いてくれて、私の好きなものをいれてくれて。
お弁当を開いたときの喜びは今でも思い出す。

しかし、お弁当を持っていく頻度が高くなるにつれ、残り物や冷凍食品なんかも増えていった。
それでも、お弁当を開くときには『何かな~?』って言う楽しみがあったし、美味しかった。

しかし、自分で作るようになってからは、お弁当を想像する楽しみも、開く楽しみもない。
中身がわかるから大きな期待もなければ、失望もないのだ。

自分のためだけの弁当だから、なにも気にせず、冷蔵庫にあるものや、加工品、冷凍食品だって入れる。

人の弁当を作ることを考えると、色々考えなくちゃならなくて、想像するだけでうんざり。

毎日、栄養バランスを考えたりとか、キャラ弁にしたりとか、誰かのためにできる人を尊敬の眼差しで見てしまう。

そう考えると、手を抜くことも許される自分弁当ってなんて素晴らしいの! 
 
そんな風に思える、単純な私なのである。