まあ、みなさんご存じ『ベト・サリム』についてですが

折角調べたので私は書きます。

『ベト・サリム』は二代目会長ラザフォードが寄付で購入した邸宅のことです。

まず、背景からお伝えします。

１９１４年、１９２５年と予定していた終わりの日は来ませんでしたが、

しかし、それにもかかわらず、ラザフォードは１９２９年にカリフォルニア州サンディエゴにその邸宅を寄付で購入しました。

ラザフォードはその邸宅に『ベト・サリム』と名前を付けました。

なぜその名前かというと『ベト・サリム』は『王子の家』という意味があり、なんと、古代の神に忠実に仕えた人々が復活してくるからという理由で購入したようです。

そこにはダビデ、ギデオン、バラク、サムソン、アブラハム、エジプトの元支配者ヨセフ、預言者サムエル、その他の忠実な人々が住むと黄金誌に書いていました。

エホバが王子たちを復活させ、カリフォルニアに住まわせるというラザフォードの考えは、モルモン教のような類似の宗教の間で考えられていた話だったようです。

カリフォルニアは気候がパレスチナと似ていたからという理由らしいです。

聖書の登場人物がアメリカで復活するとは不思議な考えです。

1909年にニューヨークブルックリンに本部が移転しているので、なぜわざわざ遠いカルフォルニアに住むのかとも疑問です。

預言を外したにもかかわらず、復活すると信じて家を建てる理論も変ですよね。

そして、寄付で購入したと言う話。

これは、調べるとラザフォードは勝手に購入したっほいですね。

信者から批判の声があがり、再び『黄金誌』で「これは友人から貰ったんだよ」と書いています。

しかし、その後黄金誌の後継の雑誌『コンソレーション』では「冬の作業場として使った。」と書いています。

ものみの塔の歴史書『エホバの証人-神の王国の宣言者』は、ベト・サリムについて、ラザフォードの健康のために寄付で購入したと書いています↓↓↓↓

『ラザフォードは、1919年に不当な投獄から解放された後、重度の肺炎を患っていました。その後、彼は1つの良い肺しか持っていませんでした。1920年代、医師の治療の下、彼はカリフォルニア州サンディエゴに行き、医師は彼にできるだけ多くの時間をそこで過ごすように促しました。1929年から、ブラザー・ラザフォードは冬の間、サンディエゴの邸宅で働き、ベト・サリムと名付けました。ベト・サリムは、そのための直接的な寄付金で建設されました。1930年3月19日の「黄金時代」に全文が掲載されたこの証書は、この財産をJ・F・ラザフォードに伝え、その後、ものみの塔協会に伝えました。』エホバの証人-神の王国の宣言者p.76

その後１９２９年１０月、アメリカから始まった世界恐慌が起きました。

ベト・サリムが建ってすぐですね。

多くの人は仕事を失い、食べるものが無くなり、家を失ったわけですが、ラザフォードは『ベト・サリム』に住み続けたわけです。

世界恐慌の間、ラザフォードは二台のキャデラックも所有していました。

世界恐慌のせいで、信者も苦しんでいたはずであろうに、そこは何もしなかったのかと疑問に思いますね。

1939年2月3日、ベト・サリムの隣に2つ目の物件であるベト・シャンが購入されました。

まだ世界恐慌の影響を受けてたはずなんですが。

ベト・シャンには3つの目的があったようです。王子たちを収容し、ラザフォードの埋葬地となり、ハルマゲドンの間、保護を提供する。ベト・シャンに防空壕が建設されたという噂が広まっていますが、一応これは1940年のものみの塔で断固として否定されました。

その後、ラザフォードは1942年1月8日にベト・サリムで72歳で死去しました。

ラザフォードはベト・サリムに葬られたいと強く願い色々と画策しましたが、実のところは本当にベト・サリムに埋葬されたのか真相は分かりません。

正直、埋葬ってJWの教理とは違うことやってるってことですが。

その後、ものみの塔協会は1948年にベト・サリムを売却しました。

1954年、スコットランドでの裁判で、なぜこの土地が売却されたのかと尋ねられたとき、当時ものみの塔協会の副会長だったフレデリック・ウィリアム・フランツは次のように説明しました。

『なぜなら、それはそこにあり、預言者たちはまだそこを占領し、それを利用するために戻ってきておらず、協会は当時それを何の役にも立たず、管理人を担当し、費用を負担していたため、聖書に対する私たちの理解はますます開かれ、王子たちについてさらに開かれました。その中には預言者も含まれるので、その財産は現在の目的に役立たないものとして売却されました。』

何の役にも立たずってウケるww

この家は現在個人所有で、サンディエゴ市によって歴史的建造物番号474に指定されています。

以下資料です。↓↓↓↓

Beth Sarim - Wikipedia

ベス・サリム - ラザフォードの王子の家とベスシャン (jwfacts.com)

ベスシャン - ラザフォードのハウスオブセキュリティ - ベスシャン - ラザフォードのハウスオブセキュリティ (wordpress.com)

https://wol.jw.org/ja/wol/d/r7/lp-j/1101993008#h=136:0-137:7(ふれ告げる)

元は英語のものを見てブログを書きましたが、公式のものと翻訳が多少違うのでそこも見てみては。

２００８年撮影　ベト・サリム↓↓↓↓

建設直後のベト・サリムの外階段に立つラザフォード↓↓↓↓

ベト・サリムにてラザフォード↓↓↓↓

ベト・サリムの前でキャデラックと一緒のラザフォード↓↓↓↓

こちらのYouTubeはラザフォードがベト・サリムで楽しそうにしている動画が載せられています。↓↓↓↓

Rutherford at Beth SarimUnearthed longer video of Rutherford at Beth Sarim. Looks like it was during the time they were building Beth Shan

youtu.be

こちら、ベト・サリムの場所。今でもGoogleマップで検索できるようです。↓↓↓↓