私たちはお互いを頼るということをよく知らなかった。
そこに自分にとっての特定の役割を持つその人がいてくれると思えるだけで助かる、そうゆう種類の"頼る"だったと思う。
例えば、小さい子供がお母さんに対して抱く"お母さんはお母さん"、お母さんが母であると同時に女の人であることや、お母さんになる以前の歴史とか、そんなことはお構いなしに決まっている役割の人とゆう感じに。
私たちは役割以上を求めなかった。
"助けて"って声に出して頼り合うような関係ではなかった。あなたに助けてほしいんだと言えていたら、あるいは、"大丈夫?"って聞けていたら、違う道が見えてたかもしれないと思う。
今だから分かることだし、後悔はしていない。
ただ、雨が降るから、昔のことを思い出した。