この春小学生になる息子のため、悩みに悩んでGPSを買った。自宅から小学校まで750メートル。大人なら10分弱の道のりだけど、息子ひとりだと20分くらいかかりそう。小学校から学童までも、子供の足で5分ぐらい（いや、息子の場合は10分かかるかなー）歩くし、なんだか心配で。

ちょっと前までは子供用GPSの選択肢がそもそも少なくて、持たせるか、持たせないかで迷う程度だったという話も聞いたけど、2022年の今、もうね、すごくいろいろな種類があって、簡単には決められなかった。

ちなみに周りのお友達の中には、低学年のうちはGPSは使わないというご家庭もあった。学校と家（あるいは学童）が近くて、あんまり子供ひとりになる時間がないとか、あとは代わりに親の古いスマホに格安SIMを挿して持たせるとか。ふむふむ。我が家には古いスマホがないのでこの方法は除外。

さて、いざ調べてみると、シンプルなGPS機能のみのもの、メッセージ機能がついているもの、音が鳴るもの、GPSの更新頻度を選べるものなどいろいろ。大きさ、重さ、バッテリーの持ちも様々。GPS自体の性能の差も。

んで夫とも相談した結果（まあ夫は、あなたがそう決めたならそれでいいよ、という感じだったけど、一応夫も機能など確認してくれた上で、「それでいいんじゃない？」と言ってもらえると、とても安心する）、みてねみまもりGPSというものに決定した。

ああこれから本当の本当に、息子が私の手から離れ、ひとりで小学校へ行き、ひとりで学童へ行き、週末になればひとりでお友達とどこかへ行き、遊んだりするようになるのだ。改めて考えると動揺しちゃう。

せめてもの安心材料として、このGPSをそっと鞄に忍ばせておこう。息子の、安全な冒険のために。安全な冒険なんて、冒険じゃないぜ、と独身時代の自分なら笑うと思う。しかししかし、今や私もただの、ひとりの心配性な母親なのだ。ひとって変わるもんだなぁ。

いやたぶんね、GPSなんて持たせないなら持たせないで大丈夫なんだろうけど、だって、自分たちが子供だった頃にはこんなの存在しなかったわけだしね（ちなみに実家から、通っていた小学校までは2キロ。たったの750メートルで、息子の小学校まで遠いなぁ…と思っている自分に苦笑）。

でも、もし息子の身になにかトラブルが起きた時「どうして持たせておかなかったんだろう」って後悔しそうだから、我が家は買ってよかったと思っている。うん。

冒険の準備