夜の家事が滞り、息子には先に寝ててね、と伝える。10時半くらいになって寝室に行くと、ぬいぐるみ達を自分の周りに並べてぐっすり眠っていた。ひとりはちょっと寂しかったのかな。
もともとは私が集めたクッパ軍団のぬいぐるみ。前回のクリスマスに、息子がサンタさんに「まだ家にないキャラのぬいぐるみをください」とリクエストし、さらに5、6体増えた。
まあ男児ということもあってか、せっかくもらったわりにそこまで遊ばないけれど、こうやってふと心細い時なんかに、役に立っているならなにより。
たくさんのぬいぐるみに囲まれて眠るかわいらしい息子を眺めていて、でも最近は、ただかわいいだけじゃないんだよな、と先日のできごとを思い出す。
公園で知らない悪ガキに「おい、うんこ」などと絡まれた息子。何度言われても完全にスルーしていたので、えらいなあ、そうそうそういう輩にはいろいろ言いたいこともあるだろうけど、相手にしないのがベストだぞ、と少し離れた場所から見守っていた。
するとその子が調子に乗って、私のことまで「おい、うんこの母さん」と呼んだのだ。瞬間息子が「は?」と凄んで見せて、相手はちょっとビビっていた。自分のことなら聞き流せるのに、お母さんのことを言われると躊躇せず怒ってくれる息子が愛しかった。
結局「は?」だけで終わったのだけど、後から確認したら、あの時は、コイツはママにうんこの母さんと言ったけど、この場合、うんこなのはボクで、ママがうんこなわけじゃいんだ、と考えてどうにか自分を落ち着かせたよ、とのこと。ううう、なんて優しく、賢く、成長したのだ。かっこいいよ、ありがとう。
ところで今日は学校で、新しい担任の先生にお会いすることができた。息子や、周りのお友達の証言によると「背が大きい」「鼻も大きい」「眼鏡」「髪がもじゃもじゃ」ということだったので、なんとなくモッサリした方をイメージしていた。
しかし実際は、スラっとした爽やかな先生で、さらにお若いのに自分なりの理念みたいなものもお持ちな様子の、頼もしい方だった。良い先生に当たったなあ、今年はクラスメイトにも、もともと仲良しのお友達が多いし、なにからなにまでラッキーだったな。なんだかとても、心穏やかに過ごせそうな予感。