放課後、サッカーの練習をしていた息子を迎えに行く。グラウンドで遊んでいたうちのひとりが、「むすこと一緒に帰りたいからボクも帰るぅー」と、遊びを切り上げてついてきてくれた。息子にこっそり、こういうのって嬉しいね、と囁くと、息子もしみじみと「うん、ありがたいねぇ」と言っていた。友情最高。


歩いていると別のお友達と遭遇し、男児が4人で「自撮りしようぜー!」と盛り上がっていた。へ、かわいいかわいい。なかなかうまく画面に入らないやら、お前もうちょい右によれよ、やら言い合っているのもかわいい。眺めているだけで幸せになった。



さらにまた歩いて行くと、別のお友達に遭遇。全員が全員友達というわけではなかったようで、顔見知り程度の子同士もいた。最初はおずおずと、「ポケモンのメザスタ、何枚もってる?」などと話し始める。


それであっという間に仲良くなって、みんなでポケモンバトルがスタートした。うおおお、パルキア!ドラゴンテール!、それならこっちはハバタクカミ!ドレインキッスだ!くらえー!なにー、パルキア!戻れ!


という感じで、どうにかこうにか前進ながら、15分くらいポケモンの名前と技の名前の応酬。こうしてさらっと書くとなんでもないことのようだけど、実際ね、15分延々と叫び続ける男児たちの様子はすごかったよ。


私にはなにも見えない、いつもの通学路。しかしこの子たちの目には、本当にポケモンが映っているんじゃなかろうかと思うほどの、白熱したバトルだった。


我が家がいちばん遠いので、最後のひとりとバイバイして、息子と2人きりになって歩く。「はー!!!楽しかったねえー!!!」と、息子のとびきりの笑顔が見られた。愛しい。