2013年9月17日 19:00~20:10


H副院長と病院局の方、わたしと3人で病棟でのマスク着用について話し合いました。


病院局の方は議事録を取られていたので実質、二人で話しました。



<マスクについての医師からの説明>


・医療者によってはマスクの使用方法が不適切である。


・勤務時間中ダラダラしているより、必要な時にメリハリをつけてマスクをする方が有効である。


・昔の移植では感染症対策に関することは出来ることは何でもしていて、やらないよりやれることはすべてやるという方針だった。そのため、一人の移植をするために大変な労力がかかり数をこなすことが出来なかった。


この病院も移植にかなりの労力を費やしていたが、2005年にH副院長が来てから少しずつ緩和した。そしてそのことにより感染症は増えていないと記憶している。


今回のマスク常時着用廃止もその一環である。


・マスクすべき時、例えばインフルエンザが流行している時は医療安全部からマスク着用の通達を出す。


・医療者(医師、看護師、保健師)は毎年、さまざまな抗体(おたふく、水疱瘡など)を調べている。


・環境には必ずどこにでも菌がいるのですべてを防ぐことはできない。


・皮膚にもIVH(表皮ブドウ球菌)がいる。


・とにかく感染のほとんどは手からである。


・しっかり手洗い、アルコール消毒をすることが重要。


・生レバーは大変危険(O157)で大人が食べて子どもが感染するケースがある。


・他の菌は時間、温度で増殖して症状を起こすが、生レバーは包丁や箸など少量の菌で重症化する。


・通常のプールは塩素消毒しているが、家のビニールプールはリスクが高い。


・成長過程でどこかで菌をもらわないといけない。


・スポーツ飲料などの酸性の飲み物は菌が増殖しにくい。


・子どもは入院が長くなると成長が遅れるがどこがで追いつくと思われる。判断は難しい。


・マルクなどの場合、菌が存在すれば体内に押し込むことになるため、バリアがない。

 よってマスクをつけて処置をしている。


・この病院ではアルコール消毒液は高価なものを使用している。安いものだと手荒れがひどくなる。


・全ての物を除菌するのは不可能。


・マスクの内側に菌が増殖する。マスクを適切に扱わなければ、かえって感染症のリスクを上げてしまう。


・口、喉にも菌がいる。移植時に口腔内や腸のバリアが破れて体が攻撃される。


・病院内では医療者が十分注意しているので、マスクをつけないことによる感染のリスクは1%ない。

しかし、わたしが1%もない確率の病気に子どもがかかったと伝えると、ご家族が感染症に関してそのように不安に思われる考え方は理解できるとおっしゃられた。



<医師による参考情報>


・外国ではミニ移植は外来で、フル移植でも1ヵ月程度の入院。


・今はどんなことでもエビデンスを求められる、アメリカがやはり医療でトップを走っている。


・少し前に視察行ったイギリスでは小児の病棟が国営であり17箇所だけでおおきな病気の治療を行っている。

 そのため遠くから通うお子さんもいて感染症にかかる割合は少し多い。


・普通の風邪などの医療費を5割負担にして、お金のない患者に引き当てるようにならないかと考えているが、この仕組みでお金を稼いでいる人がいるから変わらない。



<質疑応答>


Q:急性感染ではなく体内に長期的に存在しているウィルスはありますか。

A:アデノウィルス。


Q:マスクを着用をやめてから感染率は上がっていませんか。

A:上がっていない。


Q:マスクの常時着用をやめる代わりに、プレイルームの除菌を徹底するなどは考えられておられますか。

A:衛生には気を付けているが、さらに追加で何かする予定はない。



<所感>


私が言いたかったことは上手く伝えることが出来ないし、質問の準備不足、医師の知識・経験からくる説明を論破することもできませんでした。


ただ、きちんと説明を受けることで言葉の裏側を聞けたと思います。


そしてマスクは意味がないという言葉だけでは説明が不十分です。


無責任に言葉を発するのではなく説明をすべきだと思いました。


やはり温度差は感じます。それは医療者などに関係なく人それぞれの思い方の違いは当然のことです。


医療者がマスク着用の本当の意味、H副院長のようにすべてを把握しているのか疑問に感じました。


ヘルパーさん、清掃の方、調理の方などの抗体検査はどうなっているか、感染症に対する意識はどうかを確認するための質問を提出しようと思います。


マスクを軽視するが無菌処理の時にマスクをすることからも口から菌が感染することを裏付けていると思いました。


重症患者以外の患児の家族などの感染症指導も改善してほしいという要望を提出しようと思います。


白血球ゼロの状態や骨髄移植直後と比較して手術するときの感染リスクはどのくらいの差があるのかを質問しようと思います。


看護師が口腔ケアを幼児に施すとき、無防備になり、食事介助、お風呂なども同様にあります。

乳幼児介助の感染症リスクのエビデンスも存在するかを確認したいと思いました。


新型インフルエンザのマスクの日本の状況を欧米が馬鹿にした発言を取り上げていたが、そもそも日本の人口密集度と比べられないと思います。

欧米のよいやり方を取り入れるのはとても良いことですが、通勤電車、デパート、家の狭さなど比較にならないと思います。


マスクに対する説明が簡略化されすぎて誤解を招いています。

マスクが意味のないもののようにとらえられてしまいます。


H副院長が把握しているか分かりませんが、現場では息子が入院中にタミフルを2回飲みました。

抗体があっても医師、看護師がインフルエンザにかかっている事実があります。


通常の風邪の種類は無数にあり、抗体は不明であり、予防するのも困難です。


結核にかかった医師がマスクもせずに長期間、診察をして行い、多数の子どもや大人が結核に感染したことも記憶に新しい出来事です。



<結論としてのわたしの解釈>


病院ではマスクの扱いが徹底されておらず、病院として今後指導しても改善は困難と判断。


よって、かえって感染症のリスクを上げるより、マスクをつける時は扱うときは手順書どおりにきちんと適切に装着するという方針に切り替えた。


マスクを廃止することで手洗いの重要性を医療者職員に改めて認識させ、流水、洗浄(ハンドソープ)、除菌(アルコール)により感染症のリスクをさらに下げるねらい。


以上のことにより、マスク常時着用の廃止を行う。



<今後>


H医師、病院局の方にはお忙しい中、時間を取っていただき丁寧な説明をしていただき、感謝しております。


ただ不明な点もあり、今後も質問、要望を提出していくつもりです。




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